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箱根駅伝2020の3区で、東京国際大のヴィンセント選手(1年)が区間新の爆走を見せました。出身中学や高校、彼女に、強さの秘密などをリサーチしました。
弾丸ヴィンセント、青学大・鈴木塁人が道を譲る
氏名:イエゴン・ヴィンセント・キベット(Yegon Vincent Kibet)
生年月日:2000年12月5日(19歳)
出身地:ケニア
学歴:チェビルベレク中学校卒業、チェビルベレク高等学校卒業、東京国際大学経済学部(偏差値35~40)1年在学中
身長:187センチ
体重:68キロ
血液型:AB型
宝物:テレビ
箱根の後でしたいこと:ケニアに戻って次のレースに備える
5000メートル:13分28秒17
1万メートル:27分47秒76
ハーフ:1時間2分23秒
まずは、ヴィンセント選手の激走をプレイバックします。
箱根駅伝2020、花の2区を8位で走り切った東京国際大の伊藤達彦選手=浜松商=からタスキを受け取った3区(21.4キロ)のヴィンセント選手。
タスキを受け取った瞬間、巨体が物凄いスピードで吹っ飛んでゆきました。まるでロケットです。
身長187センチ、他の選手よりは頭1つ大きい弾丸、ヴィンセント選手は、グングン、グングン、前のランナーたちを抜き去ってゆきます。
あっという間に先頭の青山学院大の主将、鈴木塁人選手(4年)に追い付くと、先頭をうかがいます。
次の瞬間、信じられないことが起きました。
先頭を行く鈴木塁人選手が、笑顔で、ヴィンセント選手に向かって、
「先にどうぞ」
というしぐさで、先頭を譲ったのです。
箱根駅伝3区
青山学院大学の鈴木君が東京国際のヴィンセントに笑顔でお先にどうぞした😅#箱根駅伝#3区#青山学院大学鈴木#東京国際大学ヴィンセント pic.twitter.com/hI7OM9aMZL— smilecontact.R (@SmilecontactR) January 2, 2020
トップを行く優勝候補・青山学院大の主将が、とてもかなわない、俺は自分のペースで走りたいので先に行ってくださいと言わんばかりでした。
この衝撃的なシーンの後、先頭に立ったヴィンセント選手はアクセルを加速、もう手の付けられない速さで、ゴールの平塚中継所に飛び込みました。
従来の森田歩希選手(青山学院大)の区間記録1時間1分26秒を2分1秒も縮めた、区間新59分25秒。7人抜きです。
【箱根駅伝】東京国際大・ヴィンセントが3区21.4kmを爆走、59分25秒で区間新https://t.co/3zx3W5SjZu
ハーフマラソン(21.0975km)に換算すると58分35秒前後で、ハーフ世界記録の58分1秒に迫るようなタイムだった。 pic.twitter.com/DHfYall81I
— ライブドアニュース (@livedoornews) January 2, 2020
解説「あれ、ヴィンセント
60分切るんじゃ…?ストップウォッチ
壊れてません?渡辺さん」
渡辺康幸「あれ…?60分台ですよ…!
さすがに…ねえ!?」
ヴィンセント「ベストタイム!
ゴー!」
現地解説「59分25秒!!
歴史が変わりました!!」
解説&渡辺康幸「」#東京国際大学#箱根駅伝2020 pic.twitter.com/yk8n1SJqpl— わたる (@XOf35t1VvL9XPLR) January 2, 2020
イエゴン・ヴィンセント 選手(東京国際大学)
✅区間賞&区間新
相澤選手の際にピコンピコンが鳴らなかったため、令和最初にピコンピコンを鳴らしたのはヴィンセント選手に。実況も「さぁ、歴史が変わる瞬間をご覧頂きましょう」っていいなぁ。 pic.twitter.com/YUBYLo0MPR
— まっちゃんEKIDEN🎽 (@perfect_EKIDEN) January 2, 2020
イエゴン・ヴィンセント、1年でいきなりエース
そんなヴィンセント選手は2000年12月5日、ケニア生まれ。
19歳にして、187センチ、68キロというワールドクラスの体格です。
中大OBの大志田秀次(おおしだ・しゅうじ)監督(57歳)が率いる東京国際大駅伝部に2019年4月に入学するや、ヴィンセント選手は実力を発揮。あっという間にエースに上り詰めました。
6月の全日本大学駅伝予選会関東地区予選会では、4組で1位。
7月のホクレン士別大会で5000メートル13分28秒17の自己ベストを打ち立てると、9月の日本インカレ5000メートルでは13分35秒75で優勝。
10月の箱根駅伝予選会では、全体3位の1時間2分23秒。東京国際大を首位で箱根駅伝本戦に導く原動力となりました。
11月の全日本大学駅伝では、ケニア出身のチームメート、ルカ・ムセンビ選手(1年)=仙台育英=に譲ったものの、満を持しての箱根駅伝2020に登場となりました。
その結果が、大幅な区間新。ヴィンセント選手は生まれて初めての駅伝で、大記録を打ち立てました。
来日当初、日本食になじめず
そんな“駅伝無双”のヴィンセント選手ですが、来日当初は日本食になじめず、ルカ選手の作ってくれるケニア料理を食べることが多かったとか。
「最近は、日本食にもやっと慣れてきました」
実は、ヴィンセント選手の卒業したチェビルベレク中・高を調べたのですが、Google検索ではヒットしませんでした。
代わりに、チェビルベレク・アスレチックス・クラブ(Chebilbilek Athletics Club)というクラブチームがヒットしました。
ケニアは全土で中高が約30校しかないのに、該当する中学、高校が見つからないのは実に不思議です。
もしかしたら、ヴィンセント選手はクラブチームに所属するプロのアスリートで、クラブから現地の中学、高校に通っていたということなのかもしれません。
日本でも、Jリーグのユースチームは、そんな感じですよね。
一夫多妻の国ケニア、ヴィンセントの彼女は?
ヴィンセント選手の彼女ですが、現段階では、よく分かりません。
ご承知の通り、ケニアは一夫多妻制の認められた国なので、すでに結婚していたとしてもおかしくはないですよね。
ただ、チームメートのムセンビ選手にケニア料理を作ってもらっているので、日本には単身で留学しています。
もしも妻や子がいたら、治安のいい日本にむしろ連れてくるはずなので、ヴィンセント選手は独身の可能性が高いですよね。
ただし、ヴィンセント選手が、宝物にテレビを挙げるぐらい、テレビっ子みたいです(笑)。なので、案外、アイドルが好きだったりするかもしれませんよね。
ヴィンセント時代の幕開けか、強さの秘密は?
ヴィンセント選手の強さの秘密は、やはり恵まれた強靱(きょうじん)な肉体です。
187センチという日本人離れした長身に、長い脚。強さと速さを兼ね備えた存在で、真冬の箱根でも強いのなら、夏のトラックでも強いでしょうね。
まだ1年生のヴィンセント選手。
これから3年は、ヴィンセント選手の時代が続くでしょう。他校は、青山学院大の鈴木塁人選手と同様、ヴィンセント選手と競り合わず、道を譲ったほうが賢明でしょう。
実際、箱根駅伝2020の往路は、青山学院大が結局、首位を奪い返し、5時間21分16秒の往路新記録でゴールしました(従来の記録は箱根駅伝2015のあの山学院大の5時間23分58秒)。
駅伝はやはり、みんなでタスキをつなぐもの。もちろん、個の力は大切ですが、チームの力はもっと大切です。
あす1月3日の復路が楽しみです。
宮下隼人(東洋大)の出身校や家族は?箱根駅伝の出場予想に彼女はいるの?
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