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箱根駅伝2020のスタート目前に、恒例の監督トークバトルが行われます。テレビ中継はあるの、登録選手の記者発表会の見どころなども、お伝えします。
レースだけが箱根駅伝ではない
2020年1月2日(木)8:00、往路がスタートする第96回箱根駅伝2020。
スタートが待ち切れないファンの人も、大勢いると思います。
でも、ちょっと待った! 本戦だけが、箱根駅伝ではないんです。レース以外でも、箱根駅伝を楽しめる場はあるんですよ。
ていうか、実は、スタート前から、箱根駅伝は始まっているんですね。
その各種イベントを、ご紹介します。
日体大記録会、非メンバー4年生の引退ラン
【日体大記録会】
開催日:11月30日、12月1日
場所:日体大・健志台(けんしだい)陸上競技場(横浜市青葉区)
正式には、日本体育大学長距離競技会と呼ぶのですが、一般には日体大記録会で通っています。
日体大の選手だけではなく、関東一円の高校、大学、実業団、クラブなどの選手が集まって男子5000メートルと1万メートル、女子3000メートルと5000メートルのタイムを競い合います。
男子5000メートルでは1組20~40人が44組、1万メートルでは1組30~45人が15組出走する、想像以上に大規模の記録会なんですよ。
さて、この日体大記録会は、箱根駅伝の前の主要な記録会、公式タイムトライアルとなります。
箱根駅伝に出場する選手たちは通常、日体大記録会には出ません。
逆に言うと、箱根駅伝に出られない4年生は、事実上の最後のレース、引退レースになるわけですよ。
レースを終えた後、監督さんやコーチに挨拶をして、涙ながらに競技場を去るシーンも見られます。
ただし、これも絶対ではなく、最後の1人、2人を決めかねている大学の場合、日体大記録会をラストチャンスに設定することもあります。
そうなると、選手たちは最後の望みを懸けて、必死で走ります(そうでなくても、ラストランなので、皆さん必死に走りますが)。
そういった様々なドラマが秘められ、見られるかもしれないので、熱心な箱根駅伝ファンの方は、この日体大記録会に足を運んだりします。
2019年の今回はもう終わってしまいましたが、来年以降、ファンの方は足を運んでみてください。
岩村主務、お疲れ様。
男子5000m第3組 1着 15’55″63#日体大記録会 pic.twitter.com/em7aeOmj2Y— おのき (@s_onoki304) December 1, 2019
【大会結果】
◆日体大記録会(11/30)[10000m15組]
栗原②28′35″00★自己新
小島①28′49″09
城田④29′00″09★自己新 pic.twitter.com/FqrFQPoJs4— 中央学院大学駅伝部 (@cgu_ekiden) November 30, 2019
日体大記録会
女子3000m 最終組
8:58.48 田中希実(豊田自動織機TC)
9:00.54 廣中璃梨佳(日本郵政G) pic.twitter.com/GH55t01ydV— Y (陸上長距離) (@yrdbki) November 30, 2019
12/10登録選手の記者発表会、主務スピーチに注目
箱根駅伝2020のチームエントリー締め切りは、12月10日(火)10:30分です。
出場21チームは、各16人の選手を登録します。この段階では、区間配置は未定です。
これを受けて、主催・関東学生陸連と共催・読売新聞社は、登録選手の記者発表会を開きます。
チェックすべき見どころは2つです。
まずは、本戦を中継する日本テレビの解説者ラインアップ発表。このゲスト人選で、日本テレビは、レースの流れをどう読んでいるかが、分かります。
例えば、第95回箱根駅伝2019の往路。
放送センター解説は瀬古利彦さん、直前枠解説は中大元監督、碓井哲雄さん、1号車解説は渡辺康幸さん。
往路ゲストは、神奈川大OB鈴木健吾さん(24歳)、青山学院大OB田村和希さん(24歳)。復路ゲストは、駒沢大OB大塚祥平さん(25歳)。
この人選から、日本テレビは本命・青山学院大、対抗・駒沢大、穴・神奈川大を予想していたと読み取れます。結果は、東海大が初優勝で終わったのですが。
もう1つにして、最大の見どころは、各大学の監督と主務(マネジャー)の挨拶(スピーチ)です。
中でも、主務は、自チームの現状(1万メートル平均タイムなど)や意気込みを語るのですが、このスピーチに注目が集まっています。
例えば、箱根駅伝2019では、東海大の木村大周(きむら・たいしゅう)主務(2019年3月卒業、花輪)のスピーチが、感動を呼びました。
「負けてから、自分たちは、毎晩のように話し合ってきました。
『どうやったら、俺たち、勝てるんだろうか?
そんなんでいいのかよ! また負けちゃうよ!
何のために、陸上やってんの!』
自分たちは勝ちたいんです。優勝したいんです」
「どうやったら俺たち勝てるんだろうか?
そんなんでいいのかよ!また負けちゃうよ!
なんのために陸上やってんの!」
この言葉は三上選手の言葉だったそうです。#箱根駅伝 #GoTOKAI
東海大学木村大周駅伝主務によるスピーチ|EKIDEN News @EKIDEN_News|note(ノート) https://t.co/VqhWinXwhi— EKIDEN News (@EKIDEN_News) January 3, 2019
同学年のチームメート、三上嵩斗(みかみ・しゅうと)選手(2019年3月卒業、岡崎城西)の言葉を引用して、木村大周主務は、勝利への思いを切々と訴えました。
三上嵩斗選手は、箱根駅伝2018の1区に出場して7位でしたが、ケガのため、以後、箱根駅伝出場はかないませんでした。
そんな三上嵩斗選手の熱い思いを、木村大周主務は歴史に刻みたくて、スピーチにメッセージを引用したんですね。
つまり、お前の思いは、ここに置いてゆく、と。
木村大周主務のスピーチは、両角速(もろずみ・はやし)監督(53歳)が、改めてコメントするほど感動を集めました。
こうした各大学の主務のスピーチも要チェックです。
テレビ中継はされませんが、各大学のスポーツサイトなどで、動画がアップされるのでこまめにチェックしてみてください。
こちらでも、分かり次第、アップロードしてゆく予定です。
12/10監督トークバトルは、日テレジータスで放送
登録選手の記者発表会と同じ日――正確には、2時間後に、出場大学の監督によるトークバトルが公開で行われます。
観覧の申し込みは、もう終わりましたが、改めて概要をご紹介します。
日時:12月10日(火)18:00開場、18:30開演
会場:東京・恵比寿ガーデンプレイス 「ザ・ガーデンホール」
出演:
コーディネーター/上田誠仁・関東学連駅伝対策委員長
コメンテーター/両角速・東海大監督(前回優勝)、原晋・青山学院大監督(同2位)、酒井俊幸・東洋大監督(同3位)、大八木弘明・駒沢大監督(同4位)、中野孝行・帝京大監督(同5位)
実は、記者発表会の後、聴衆の入場時間を兼ねて、2時間ほどパーティーが行われます。パーティーでは、スポンサー企業から提供された製品を各大学の監督たちが飲み、舌が軽くなった(と見なされた)状態で始まります。
この舌戦バトルが、面白いと評判です。
生中継はされないのですが、後日、CSの日テレジータスで「箱根駅伝 監督激突トークバトル」と題して放送されます。
箱根駅伝 監督激突トークバトル
日テレジータス
12月15日(日)20:00~21:30
再放送 12月21日(土)15:30~17:00
リアルでの観覧は、高倍率のため、とても困難です。
なので、CSテレビでの観覧をお勧めします。
【第94回監督トークバトル】名シーン① 原監督、酒井監督、意外と良いコンビ?笑 pic.twitter.com/9a5XpUS8JD
— myu82 (@myu82) February 27, 2018
12/14・15国士舘大記録会
【国士舘大記録会】
開催日:12/14(土)、15(日)
場所:国士舘大・多摩陸上競技場(東京都多摩市)
こちらも、日体大記録会と同様、本戦前の最後の主要な記録会となります。
箱根に出場しない4年生にとっては、オーラスの引退ランとなります。
4年間の大学生活を締めくくるために、4年生は、自己ベストを出そうと必死です。
もしも、自己ベストが出たら、感動のフィナーレとなります。
合宿所(東京都町田市)が比較的近い青山学院大の4年生は、この国士舘大記録会に出場します。
下級生も応援に駆け付けます。あまり知られてはいませんが、これはまた、これで凄い熱気です。
国士舘大記録会 10000m
31’45ぐらい(15’58-15’47)極寒の国士舘
貴重なイチマンの機会なのに集団選びを誤り、前半で記録を諦め、後半は周囲ガン無視で怒りの3’10ペース走
質の高い練習ができたと思えばまぁ…レース後は鍋と酒で冷えた身体を労った pic.twitter.com/N3oLjfD9UM
— おしげち (@y7_15m) December 15, 2018
12/31早稲田大学漢(おとこ)祭り
【早稲田大学漢祭り】
開催日:12/31(火)
場所:早稲田大学・織田幹雄記念陸上競技場(埼玉県所沢市)
正確には早稲田大学長距離競技会と言うのですが、漢祭りの愛称のほうが通りがいいですよね。
早大だけではなく、他校の選手も出場します。
箱根メンバーは、レースには参加せず、周辺で体を動かしながら、応援するだけです。
こちらは、来年度以降の“若手”のチェックという意味合いが強いです。
2013年に始まって、2019年で7回目になります。大みそかの風物詩として定着してきました。
1年間ボクなりに見続けてきた中大で心に残っているのは昨年末の早稲田記録会(漢祭り)
エース町澤選手の最後のトラックということで応援に(結局これが最後のレースに)
観戦している人はほとんどいない所沢で同郷の早稲田安井選手も見守る中での舟津選手へのエース継承を感じる記録会でした。 pic.twitter.com/6rRXaztZat
— 大学駅伝のトリセツ (@ekiden_boy_jp) October 13, 2017
早稲田大学記録会(漢祭り)
*町澤大雅学生ラストラン?ハチマキ姿をお正月に見れないのは寂しいなぁ pic.twitter.com/miIpNrZRgg
— 大学駅伝のトリセツ (@ekiden_boy_jp) December 31, 2016
第6回早稲田大学長距離競技会
2018漢祭り 男子5000m井上大輝(中央大学) pic.twitter.com/q4wlNQkqCG
— 大学駅伝のトリセツ (@ekiden_boy_jp) December 31, 2018
漢祭りの翌日はニューイヤー駅伝、さらに箱根駅伝へと続いてゆきます。
年末年始、この季節は、駅伝ファンにとって、本当に楽しみが続きますね。
箱根駅伝2020監督トークバトル!原晋(青学大)の作戦名に両角速(東海大)がツッコミ
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