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高知県南国市の小学2年、岡林優空(おかばやし・ひなた)くんが疑惑の水死を遂げてから2カ月。新たな事実と謎が浮かび上がってきました。緊急リサーチです。
川遊び相手は4人、支援学級の3兄弟と小4
まずは、事案(事件と呼びたいところですが)のおさらいをします。
発生日:2019年8月22日(木)
発生場所:高知市仁井田(にいだ)の下田川(しもだがわ)当日の気象:晴のち曇、最高31.2度、最低26.6度、湿度90%、風速3.2m/s
日没:日の出午前5時32分、日の入り午後6時45分(高知市)死者:岡林優空(おかばやし・ひなた)
性別:男
年齢:7歳
身長:113センチ
住所:高知県南国市稲生(いなぶ)
学校:南国市立稲生小学校3年
家族:父・宏樹さん、母管轄警察署:発生場所は高知東署、岡林優空くんの自宅は南国署
8月22日午後1時ごろ、夏休み中の岡林優空くんは自宅から、自転車で、遊びに外かけました。
午後5時、子どもたちに帰宅を呼び掛けるサイレンが鳴った。
それでも帰宅しない岡林優空くんを心配した家族は、午後5時36分ごろ、捜しに出かけた。
午後7時26分ごろまでに、父・宏樹さんが、近所の友人宅などを尋ね回るが、誰もが「岡林優空くんとは、遊ばなかった」と答えた。
午後7時半ごろ、父・宏樹さんが南国署に通報、県警の捜索が始まる……。
ココまでは、すでにお伝えした通りです。
加えて今回、岡林優空くんと一緒に遊んだ児童が判明したので、お伝えします。
一緒に遊んだのは、岡林優空くんの近所で、北条太郎(小5)、次郎(小3)、三郎(小1)の3兄弟に、かなり離れた地区に住む曽我明夫(小4)=いずれも仮名=の4人です。
北条3兄弟と岡林優空くんは幼なじみですが、曽我明夫は違います。曽我明夫は後から加わる形で、北条3兄弟や岡林優空くんの遊びグループに入りました。
北条3兄弟は、問題を抱えた子らで全員、小学校の支援学級に入っています。
長男・太郎は重度の知的障害がありますが、決して粗暴ではなく、むしろ、おとなしいタイプです。
次男・次郎は、岡林優空くんと同い年です。岡林優空くんと次郎は、ほぼ毎日ケンカをしていましたが、そのつど、岡林優空くんが引いて謝ることで、関係を保っていました。
三男・三郎を、岡林優空くんは実の弟みたいにかわいがり、三郎も、懐いていました。
この次郎と三郎に知的障害はありませんが、問題行動をたびたび起こし、支援学級で指導を受けていました。
次郎と三郎の問題行動とは、次のようなものです。
- 早朝に近所で、ピンポンダッシュのいたずらをして回る
- 勝手に人の家に入り、上がり込んで遊ぶ
- 昼食の時間になると、訪問宅で「家人がいない」などと嘘をつき、昼食をせがむ
1つ1つは一見、たわいない子どもの行動に見えますが、次郎と三郎は頻繁に問題行動を繰り返していました。おかげで、一帯では知らぬ者のいない存在になっていました。
曽我明夫は粗暴な子で、小学校ではトラブル魔。地元では一緒に遊んでくれる子がいなくなり、わざわざ遠出して北条3兄弟や岡林優空くんと遊ぶようになりました。
しかし、曽我明夫はキレ易い子で、すぐに暴れる、
「殺すぞ」
と凄むなど、大人も手を焼く子です。
曽我明夫が遊びグループに入ってから、グループ内の人間関係が変わりました。
岡林優空くんは、何事も、1つ年上の曽我明夫の意向を確かめ、了承を取り付けるようになりました。
「岡林優空くん、知らない」3兄弟は2度も否定
再び、8月22日当日の出来事に戻ります。
午後7時ごろ、父・宏樹さんは、北条家を訪れました。宏樹さんが、
「優空と一緒に、遊んでいた?」
と尋ねると、次郎と三郎は、明確に否定しました。
次郎「塾に行っていたから、知らない」
三郎「遊んでいないから、知らない」
宏樹さんは北条家を辞し、午後7時半ごろ、南国署に電話で通報しました。
その後の午後8時ごろ、宏樹さんは北条家の裏手、50メートル離れた、山側(下田川と反対側の意味)の場所で、遺棄されている優空くんの自転車を発見しました。
宏樹さんは午後8時15分ごろ、再び北条家に取って返しました。
「(優空の)自転車が山側にあったが、近くに友達、知り合いはいる?」
すると、次郎と三郎は、祖母の眼前で、またも明確に否定しました。
「行ったことがないので、知らない。友達もいない」
午後8時28分ごろ、下田川の堤防内側の犬走り(通路状の舗床)で、警察官が、びっしょり濡れた優空くんの図鑑『生きもの つかまえたらどうする?』(偕成社)と、クロックスのサンダルを発見した。
午後9時20分ごろ、高知市消防局も捜索に加わる。
その後も警察と消防の捜索は続いたが、翌8月23日(金)午前0時20分ごろ、降り出した雨が強くなったため、捜索を中断。宏樹さんも帰宅しました。
小4「優空くんが川に沈み、怖くなって帰った」
8月23日午後2時ごろ、下田川の水門を閉めて、警察と消防の捜索が、再び開始されました。
午後4時20分ごろ、下田川の最後に目撃された場所から下流に約30メートル、川底から約10センチ浮いた水中で、心肺停止状態の優空くんが、俯(うつぶ)せで発見されました。
病院に搬送後、優空くんの死亡確認。
死因と死亡の状況がはっきりしているため、司法解剖は行われず、死体検案という外傷のの確認のみでした。
午後9時30分ごろ、家族は優空くんと対面。優空くんの遺体は、額に傷があり、耳に砂や泥が入り込んでいた。
その場で、家族は、優空くんが下田川に流された現場で、北条3兄弟と曽我明夫が居合わせていたと教えられました。
曽我明夫は、何と、前夜の8月22日午後9時20分ごろ、警察官に状況を証言していました。
「下田川で、1人でラッコ泳ぎをしていた優空くんが沈むのを見て、怖くなって帰った」
「夕方頃、川で流されるのを見た。遊んではいけない場所だったので、怒られると思い、怖くなって帰った」
警察官への証言、二転三転
その後、警察官の質問に対して、4人の答えは二転三転と、変わります。
「優空くんと遊んでいない、会ってもいない」
「下田川の水門近くのブロックで、優空くんが1人で泳ぎ出した(※注 優空くんは泳げない)。僕たちは、誰も川に入っていない」
水に濡れていた北条太郎の目撃証言を突き付けられると、
「最初は、下田川の浅瀬で、5人で遊んでいた。泳ぎ出した太郎を見て、優空くんは勝手に図鑑を持ったまま、水に入った。ラッコ泳ぎを始めて、沈んだ」
「(このとき)優空くんは、何度も『助けて』と叫んだ。その姿を見て怖くなって、助けも呼ばずに逃げ帰った」
嘘つけ!と、言いたいです。いったい、どこの世界に、図鑑を持ったまま、川に入る人がいますか。
溺れているのに「助けて」と何度も叫べますか。これ、安手のテレビドラマでよく使われれますが、実は大嘘なんですよ。
プールやお風呂で、ご自分で試してみてください。顔を水に漬けたまま、叫べますか。顔が水から離れたら何度も叫べますが、それって、溺れてないですよ、全然。
しかし、それよりも何よりも、北条3兄弟と曽我明夫が、最後に優空くんが沈むのを見た地点って、優空くんの遺体発見地点より下流にあるんです。
遺体が川の流れに逆らって、上流まで動いたんですか。もしそうなら、優空くんは、よっぽど4人を恨んでいたんでしょうね。死んだ後で怨霊になって、4人に復讐(ふくしゅう)しに行ったんでしょう。
この事実を突き付けられると、4人組は、今度は、浅瀬よりも上流の深瀬で遊んでいて、太郎が泳ぎ、優空くんが水に入ったと証言を変えました。
「太郎が深瀬で泳いでいると、優空くんは首まで水に漬かり、ピョンピョンと跳び始めた。『助けて』と何度も言い、沈んでしまった。それを見て怖くなり、助けも呼ばずに逃げてしまった」
あきれて、言葉も出ません。話が変わるの、3回目ですよ、3回目。こんな証言、誰も信用できませんよ。誰にも信用されなくても、仕方ないですよ。
何度も話をコロコロ変える人を、世間は嘘つきって呼ぶんですよ。
下田川と自宅を何度も往復、優空くん母とも擦れ違う
その後、宏樹さんの独自調査なども合わせて、4人組の更なる嘘が明らかになりました。
改めて、8月22日の動きを説明します。
8月22日午前、北条3兄弟は、下田川で遊びを始めました。
午後1時30分ごろ、曽我明夫が加わる。
午後2時15分ごろ、岡林優空くんと北条次郎(いったん、川から離れていた?)が加わる。
午後2時30分~3時40分、5人の目撃証言なし。この間に、優空くんは流された?
午後3時40分ごろ、下田川に置かれていた子ども用自転車が消える。
午後4時、4人組は北条家に帰宅。次郎は、優空くんの自転車に乗っていた。全身びしょ濡れの太郎と、ズボンが濡れた次郎が着替えする間、曽我明夫は家の外で待つ。
午後4時10分ごろ、曽我明夫と三郎は、近くの熊野神社にクワガタムシを捕りにゆく。
午後4時30分ごろ、4人組は下田川に向かう。
時刻不明、三郎は自宅裏の50メートル離れた、下田川と反対の地点に、優空くんの自転車を遺棄。
午後5時、サイレンが鳴り、曽我明夫は帰宅する。
この前後、4人組は何度も北条家と下田川を往復、優空くんの母とも擦れ違う。
午後7時頃、優空くんの父・宏樹さんに嘘の証言……
誰が「高知・小2水死」を殺すのか
10月16日、地元紙「高知新聞」に「小2水難 遺族『真相』を 高知県警は事故と断定 8月下田川」と題する記事が載りました。
記事では、県警幹部が、高知新聞の取材に答えて、
- 岡林優空くんの水死は、事故と断定
- 捜査は、引き続き行う
旨を明らかにしています。
県警の説明では、居合わせた児童の大半が知的などの障害があり、詳細な事故究明は困難との見通しです。
県警の言い分も、よく理解できるんです。
日本では、刑事責任年齢は14歳です。
刑法で14歳未満の行為は罰せられず、少年法により、16歳未満は検察官に送致されません。実質、刑罰を与えられないんです。
ましてや、今回の一件で、北条3兄弟は心神耗弱だった可能性があります。
つまり、高知県警にとって、今回の一件はパンドラの匣(はこ)と同じです。
開けても、誰も救われない、手柄にならないばかりか、傷つく人が出る恐れもあるんです。
「傷ついた人」は、もちろん、精神的苦痛の慰謝料を請求する恐れがあります。
高知県警が及び腰になるのも、分かります。
しかし、岡林優空くんの遺族は10月15日、7万6000人超の再捜査を求める署名を高知東署に提出しました。
これだけの民意を、無視してはいけません。
たとえ司法の処罰ができなくても、真実を可能な限り明らかにし、優空くんの無念に報いるべきです。
もしも、今回の一件が、このまま水に流されてしまったら、国民に退廃意識が蔓延(まんえん)してしまいます。順法精神が損なわれてしまいます。健全な応報意識が失われてしまいます。
そうなったとき、本当に岡林優空くんは、殺されるのだと思います。
岡林優空くんの死を無為にしてはなりません。
この一件は、今後も注意深くウオッチしてゆきます。
岡林優空(ひなた)くん水死は事故か事件か?父親が真相を求めてTwitterで告発!
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