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「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう」2019で、オリックス1位の宮城大弥(ひろや)投手(興南)の極貧エピソードが紹介されました。具なしカレー、700円のビニールグローブ、つぎはぎユニフォーム。見逃しリポートです。
外れ外れ1位で、オリックスが宮城大弥を指名
オリックスの外れ外れ1位で指名された興南高校(沖縄)の左腕・宮城大弥(みやぎ・ひろや)投手。
まずは、おめでとうございます。
オリックスの1位入札は、東邦高校(愛知)の石川昂弥(いしかわ・たかや)内野手でした。他に、中日とソフトバンクが入札。
3球団でクジ引きの結果、石川昂弥内野手の交渉権は中日に。外れたオリックスは次に、JFE西日本の河野竜生(かわの・りゅうせい)投手(21歳、鳴門高)を入札しました。
しかし、大船渡(岩手)の佐々木朗希(ささき・ろうき)投手を4球団の競合で逃した日本ハムも、河野竜生投手に入札。またしてもクジ引きとなります。
抽選の結果、河野竜生投手の交渉権は、日本ハムに。
外れ外れの1位として、オリックスは、宮城大弥投手を指名すると、今度は単独で交渉権獲得となりました。
プロ野球の夢がかなって、よかったですね、宮城大弥投手。
じじーオリックス#宮城大弥 くん pic.twitter.com/HR5tTbnFex
— 206👠 (@rrr_133_) October 17, 2019
ダル絶賛の興南高・宮城大弥はオリックス1位 10人家族、目標は元中日の山本昌さん#Orix_Buffaloes #bs2019 #npbhttps://t.co/ZzjK6Sj6Oz
— スポーツナビ 野球編集部 (@sn_baseball_jp) October 17, 2019
宮城大弥投手のエピソードがメーンに
10月17日午後5時から、東京都港区の〈グランドプリンスホテル新高輪〉の国際館パミールで行われたプロ野球ドラフト会議2019。
1位指名の興奮も冷めない午後7時からは、毎年恒例の「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう」(TBS系)が始まりました。
司会は、もうおなじみの中居正広さん(47歳)、アシスタントはTBSの江藤愛アナ(33歳)。
スタジオゲストは、古田敦也さん(54歳)、青山学院大陸上競技部監督の原晋(はら・すすむ)さん(52歳)、上地雄輔さん(40歳)、井森美幸さん(50歳)、小倉優子さん(35歳)です。
画面のボード中央には「一週間具なしカレー貧乏生活 お金で買えない宮城家信念とは?」と銘打って、宮城大弥投手のドキュメントがメーンになっています。
宮城大弥投手のパートの放送を前に、胸がドキドキします。
【TV出演情報】
本日、10月17日(木)夜7時~
TBS「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう」番組内、再現VTRに戸井田竜空が宮城大弥役、森田拳が望月大希役で出演します🎵
是非、チェックして下さい❗https://t.co/jRXdaDf0xD#ドラフト #戸井田竜空 #森田拳#クラージュキッズ #子役 pic.twitter.com/P7NdSFseTr— クラージュキッズ (@courage_kids1) October 17, 2019
オリックスから1位指名を受けました。興南高校の宮城大弥投手。会見や中継でも、堂々と落ち着いていましたが、実はずっと握っていた手汗が半端じゃなかったと。笑。写真は指名をうけて家族と笑顔を見せる1枚。そしてこのあとは、『お母さん、ありがとう』です。ご覧ください!#ドラフト会議 pic.twitter.com/OwSZAuapBF
— 片野達朗 (@rbcana) October 17, 2019
#ドラフト会議 興南・宮城大弥をTBS「お母さんありがとう」3時間SPで特集。
父が交通事故で負傷し、その後遺症が理由でなかなか定職につけず、その家計は常にギリギリの状態。小学校の時に買ってもらったグローブは700円のビニール製などのエピソード。
10月17日(木)19時から放送 pic.twitter.com/tv5gMVYWJF
— 汗と涙。#高校野球 (@gari_wasabi) October 15, 2019
具なしカレーが1週間続くときも
いよいよ、宮城大弥投手のパートが開始です。
宮城大弥投手の家は、10人家族です。
宮城大弥投手に父・享さん、母・礼子さん、兄3人、姉3人、妹・弥生さんの大家族です。
父・享さんは若い頃に遭った交通事故がもとで、左手が不自由です。
そのため、思うような定職に就けず、職を転々としていました。
家計がピンチになると、宮城家では、ルーとご飯だけの具なしカレーが夕食に出ます。
母・礼子さんは、家族みんなに謝ります。
「ごめんね、こんなもので」
でも、享さんは、無理やり笑い飛ばします。
「シーフードカレーじゃなくて、ノーフードカレーだ」
具なしカレーが1週間続くこともあったんですって。
水道ストップ!ヤカンの残り湯で体ふき
水道料金が払えなくて、水道を止められることもありました。
幼児だった宮城大弥投手が洗面所の蛇口をひねると、水が出て来ません。
慌てて、母・礼子さんに知らせました。
幸い、ヤカンの水が残っていました。礼子さんは湯を沸かし、おふろの代わりに、お湯で宮城大弥投手の体をふいてくれました。
そんな中でも、宮城大弥小年は明るく、けなげにふるまうのでした。
700円のおもちゃのグローブ、電子レンジで溶けた
宮城大弥くんは保育園に通っていた4歳のとき、野球がしたくなりました。
「ぼく、野球がやりたい」
「分かった。じゃあ、父さんがグローブを買ってあげるね」
そう言って、スポーツ用品店に行った父・享さんですが、貧しい家計では、いちばん安いグローブさえも買ってあげられません。
やむなく、両親は、おもちゃのビニール製グローブ700円を、宮城大弥くんに渡しました。
それでも、宮城大弥くんは、大喜びです。
うれしくて、グローブを抱えて眠りました。
そんなビニールのグローブを、ある日、享さんは聞きかじりの知識で改造しようとします。
少しでも使いやすくしてあげようと思ったんです。
ビニールのグローブを耐熱皿にのせて、電子レンジへ。
数分後、チーンと音がして、電子レンジを開けると――
グローブは溶けて、なくなっていました。
思わず、泣き出しそうになった宮城大弥くん。
しかし、グッとこらえて、
「グローブが消えちゃった。パパ、本物の魔法だね」
けなげな宮城大弥くんに、スタジオゲストたちは皆、ウルッと来ていました。
つぎはぎだらけのユニフォーム
小学校に上がり、小年野球チームに入った宮城大弥投手。
貧しい家計では、ユニフォームを買うのも簡単ではありません。
膝が破れたユニフォームにつぎはぎして、使い続けました。
ひどいときには、6枚もつぎ当てたんですって。
小学3年のとき、宮城大弥投手の実際の映像です。
穴が開いた膝の部分に、つぎはぎを継ぎ足しているのが、お分かりでしょうか。
当時のユニフォームを、宮城大弥投手は、今でも覚えていました。
「自分でもちょっと動きづらかったし、重い感覚もありました」
工面した遠征費「盗んだんじゃないわよね」
宮城大弥投手の遠征費を、母・礼子さんが四苦八苦して工面し、監督に届けました。
すると、監督は気遣って、
「少し遅れたっていいんですよ」
でも、口さがないお母さんたちは、礼子さんと監督のやり取りを遠巻きにして、
「お金ないって噂じゃない」
「まさか、盗んだんじゃないわよね」
苦しいときだから下を見ない、笑って前を向こう
その頃(小3)にはもう、宮城家がかなり貧しい家庭だって、チームメートに知れ渡っていました。
グラウンドに意気込んでやって来る宮城大弥くん。
「今日は、絶対に勝とうな」
でも、チームメートは、なぜか白けた表情です。
「お前、新しいユニフォーム買わないの」
「そんなボロっちいユニフォームの奴がいると、俺たちが恥ずかしいんだよ」
宮城大弥くんから、笑顔が消えてゆきました。
家に帰ってふさぎ込む宮城大弥くんに、事情を察した享さんが謝りました。
「ウチが貧しくって、お前にまで迷惑をかけて、ごめんな。でもな、悪く言うチームメートを許してあげろ。チームメートに代わりはないんだ。お前が投げているとき、誰がバックを守ってくれるんだ」
享さんの言葉に、宮城大弥くんはハッとなりました。父の言葉は続きます。
「それにな、お前には野球がある。誰にも負けない野球の才能があるんだ」
その瞬間、宮城大弥くんは吹っ切れました。
そうだ、俺には野球がある。野球しかないんだ。
苦しいことがあっても、つらいことがあっても、野球を続けて、野球だけを見て、やり過ごそう。
気持ちを切り替えた宮城大弥くんは、もうチームメートの心ない言葉も、すっと受け流しました。
「そうだよ、ウチは趙貧乏だよ。食べるものないときもあるし。でもさ、ウチには笑いがあるんだ。それが幸せって言うんだよ」
当時の気持ちを、宮城大弥投手は、こう振り返っていました。
「苦しいときに、下ばかり向いても意味がない。苦しいときだからこそ、笑って前を向こうと思っていました」
涙と笑いのプロ志望届
成長した宮城大弥投手は2015年、中2で沖縄選抜チームに呼ばれ、アジア太平洋選手権で準優勝の原動力となりました。
さらに、侍ジャパンの野球U15日本代表に選ばれました。
興南高校に進むと、1年夏と2年夏に甲子園に出場しました。
3年の夏こそ、甲子園を逃しましたが、U18日本代表に選ばれ、野球W杯で活躍したのは記憶に新しいですよね。
2019年の部活引退後、プロ志望届を出しました。
書き終わって、両親の肩を揉む宮城大弥投手。
母・礼子さんは、ジーンと来た風に、宮城大弥投手を励ましてくれました。
「これからだね、頑張れ! お母さんたちは応援するしかできないから」
父・享さんは、いかにも享さんらしく、照れてわざと落としてみせました。
「(肩揉みは)全然、心がこもってねえな」
「お母さん、ありがとう」宮城大弥投手の手紙に涙ぐむ母
ドラフト会議当日、宮城大弥投手は、興南高校で、チームメート共に指名を待ちました。
オリックスの1位指名が決まると、宮城大弥投手とチームメートらは破顔一笑です。
傍らには涙ぐむ母・礼子さん、父・享さん、妹・弥生さんの姿がありました。
最後に、宮城大弥投手が、両親への手紙を朗読しました。
お父さんお母さんへ
お金がなく、とても苦しい時期があったんですけど
文句一つ言わず自分の好きな野球をさせてくれてありがとう。
お父さんは冗談を言ったり、少し意地悪することもあるけど
家族のために働いて、小さい頃にはキャッチボールや野球の
話をしてくれて試合もよく見に来てくれて嬉しかったです。
お母さんは、朝早くから弁当を作ってくれたり、送り迎えを
してくれたり、迷惑をかけたと思います。成長するに
つれて反抗したり、強く言う時もあったけど支えて
くれてありがとうございます。
これからが野球人としてスタートなので
プロに入って恩返ししたいと思ってます。
これからも応援よろしくお願いします。
聞きながら、礼子さんは、そっと目頭を押さえていました。
見ている人は皆、感動したと思います。
1つ言えるとしたら、宮城大弥投手は、貧しくても、本当にいい家庭に育ったんだなあと思います。
素晴らしい家族に囲まれて、宮城大弥投手は、真っ直ぐに育ったんですね。
プロに入っても、宮城大弥投手を応援したいと思います。
宮城家には笑顔が溢れています🌺
プロ入り本当におめでとう!!#宮城大弥#興南#ドラフト pic.twitter.com/hgkRp5zfVg
— 彩耶。 (@yakyu824) October 17, 2019
興南の宮城大弥(ひろや)の出身中学や家族は?意中のドラフト球団に指名予想も!
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