スカーレット(NHK朝ドラ)のモデルは?骨髄バンクに献身した信楽焼の女性陶芸家!












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NHKの朝ドラ「スカーレット」が9月30日(月)から放送されます。ヒロインのモデルとなった女性の半生、功績をリサーチしました。

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戸田恵梨香が信楽焼の女性陶芸家に

氏名:神山清子(こうやま・きよこ)
生年月日:1936年8月2日(83歳)
出身地:長崎県佐世保市
家族:長女・久美子さん、長男・賢一(故人、享年31)
学歴:和洋裁学校卒業
陶房:寸越窯(ずんごえがま)※見学希望は事前に問い合わせを
所在:滋賀県甲賀市信楽町勅旨2202
電話:0748(83)0259

101作目、2019年下半期のNHK朝ドラ「スカーレット」は9月30日(月)8:00~8:15に、第1回が放送されます。

月曜日から土曜日まで毎朝放送される、現行スタイルの最後の朝ドラです。2020年上半期の「エール」から、土曜日は休み、月~金の放送となります。

「スカーレット」の主演は戸田恵梨香(とだ・えりか)さん(31歳)。幼少期は、川島夕空(かわしま・ゆあ)さん(11歳)。

信楽焼(しがらきやき)の女性陶芸家、川原喜美子(かわはら・きみこ)を演じます。

戦後まもなく、大阪から滋賀・信楽に、両親と2人の妹と越してきた少女、喜美子。

15歳、大阪の下宿屋で女中として働き始めた喜美子は、都会や個性豊かな下宿の人々との出会いで、成長してゆく。

3年後に信楽に戻った喜美子は、信楽焼にひかれ、男だけの陶芸の世界に飛び込む。

陶芸家となり、愛する男性と結婚。喜美子は息子を授かり、仕事にも家庭にも充実した日々を送る。

だが、幸福な日々は長続きせず、夫とは離別。

貧しくつらい日々でも、陶芸への情熱は消えない。

喜美子は自らの窯を開き、独自の信楽焼を作り上げてゆく――。。

こんなストーリーです。

喜美子の父・常治(じょうじ)に北村一輝さん(50歳)。母・マツに富田靖子さん(50歳)、次女の妹・直子に桜庭ななみさん(26歳)、三女・百合子に福田麻由子さん(25歳)が演じます。

喜美子の幼なじみ、大野信作に林遣都さん(28歳)、熊谷照子に大島優子さん(30歳)。

他に、マギーさん(男性、47歳)、財前直見さん(53歳)、佐藤隆太さん(39歳)、溝端淳平さん(30歳)、水野美紀さん(45歳)、羽野晶紀(はの・あき)さん(51歳、和泉元彌の嫁)、西川貴教さん(49歳)、イッセー尾形さん(67歳)ら。

脚本は「みにくいアヒルの子」(フジテレビ系、1996年)、「ビギナー」(フジテレビ系、2003年)、「ホタルノヒカリ」(日本テレビ系、2007年)「トライアングル」(フジテレビ系、2009年)を手がけた水橋文美江(みずはし・ふみえ)さん(55歳)。

OPテーマは、SUuperfly「フレア」です。

毎度ながら、いかにもNHK大阪放送局らしい布陣で制作に臨んでいます。

モデルは、女性陶芸家の先駆者・神山清子

NHKはオフィシャルには「スカーレット」の直接的なモデルはいないと説明しています。

しかし、間接的なモデルの存在は否定せず、一般的には、信楽焼の第一人者で、女性陶芸家の先駆者、神山清子さん(83歳)がモデルと受け止められています。それだけ、重なる部分が多いんですね。

神山清子さんは長崎県佐世保市出身。父親の仕事の関係で1947年、11歳のとき、滋賀県に越してきました。

最初は、日野菜(ひのな)で有名な日野町(ひのちょう)に移り住んだ後、お隣の信楽町で暮らすようになりました。

絵を描くのが好きで、美大に進みたかったのですが、父親の反対で断念。

和洋裁学校に進んだ後、陶器の絵付け助手となりました。

陶器メーカーを経て1963年、27歳で独立。自ら窯を開き、作陶を始めました。

この時代、女性が窯場に立ち入ると「穢(けが)れる」言われ、女性は窯焚(かまだ)きできませんでした。

しかし、神山清子さんは窯に立ち、女性への門戸を開きました。

途絶えていた古信楽の再現に成功し、神山清子さんは、自然釉薬(ゆうやく)を使った陶芸の第一人者となりました。

長男を白血病で失い、骨髄バンク運動に

私生活では、陶芸家の竹田学さんと出会って結婚して、2児をもうけました。

しかし、竹田学さんは、長男・賢一さんが小学校のとき、神山清子さんの妹で、助手の倉垣幸子さんと暮らすために家を出ました。

と、同時に、神山清子さんの周囲にいた他の助手たちも、神山清子さんの元から竹田学さんの元へと去りました。

賢一さんは、母の背を見て育ち、自らも同じ陶芸の道に進みました。

29歳のとき、賢一さんは、慢性骨髄性白血病で倒れるました。

神山清子さんは、ドナー探しに奔走し、賢一さんは骨髄移植を受けました。

一時は快方に向かったものの、賢一さんは2年後、31歳の若さで亡くなりました。

このつらい経験から、神山清子さんは、骨髄バンクの必要性を痛感しました。

今もなおドナーを待つ患者さんがたくさんいることを知り、骨髄バンクを全国に広げる運動に携わるようになりました。

現在、神山清子さんは「滋賀骨髄献血の和を広げる会」の代表を務めています。

タイトル「スカーレット」に込められた思いは

神山清子さんの手がける信楽焼は、うわぐすりの釉薬は一切使わず、信楽の陶土だけで焼き物を焼き上げます。

薪の窯は、2週間以上もかけて、焚き上げます。

完成した陶器は、釉薬なしでも赤、黄、白、緑の色が自然に付いて、不思議な力強さを湛(たた)えています。

こうした作品を生み出す陶房を、神山清子さんは寸越窯(ずんごえがま)と名付けています。いかにも、力強く、自然のパワーを感じさせるネーミングですよね。

 

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#信楽 #神山清子 #Ceramics

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2002年12月、神山清子さんと賢一さんの命の軌跡を描いたノンフィクション『母さん 子守歌うたって――寸越窯・いのちの記録』(ひくまの出版)が出版されました。

 

2005年1月には、原作として映画『火火(ひび)』になりました。高橋伴明(たかはし・ばんめい)監督(70歳)、田中裕子(64歳)、窪塚俊介(37歳)、池脇千鶴(37歳)ら出演。

また、2人の作品は「神山清子・賢一 親子展」として全国を巡回しています。


残された賢一さんの作品を通して、神山清子さんは今も親子の触れ合い、心の交流を続けているんですね。

ドラマのタイトル「スカーレット」は、緋色(ひいろ)の意味です。

窯で燃える火の色=緋色にちなんだタイトルです。

炎の女性陶芸家、神山清子さんの激しい生き方を描いたドラマ「スカーレット」、楽しみにしています。

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