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夏の甲子園に45年ぶりに出場する秋田中央。司令塔の捕手は、何と1年生です。野呂田漸(のろた・ぜん)捕手の出身小中学校や家族、意中の球団やドラフト指名予想をリサーチしました。
野村克也氏、古田敦也氏の本を熟読
氏名:野呂田漸(のろた・ぜん)
生年:2003年度
出身地:秋田県山本郡山本町(現・三種町〈みたねちょう〉)
家族:
学歴:三種町立森岳(もりたけ)小学校卒業、三種町立山本中学校卒業、県立秋田中央高等学校(偏差値62)1年在学中
球歴:2018年秋田県中学校総合体育大会準優勝
身長:170センチ
体重:74キロ
守備位置:捕手
投打:右投げ右打ち
この夏、8年ぶりに秋田大会の決勝に進み、45年ぶりの甲子園出場を果たした県立秋田中央高校。
その司令塔は、何と1年生の野呂田漸捕手でした。
森岳小3年で野球を始めました。当初は、投手や内野手でしたが、小5から捕手に。
山本中では、名捕手の野村克也さん(84歳)、古田敦也さん(53歳)の著書などを熟読し、配球を猛勉強しました。
「トイレの中でも、読んでます。捕手は試合を作る中心で、やりがいを感じる」
山本中3年の7月、秋田県中学校総合体育大会軟式野球大会(参加20校)で準優勝しました。
優勝は潟上(かたがみ)市立羽城(うじょう)中ですが、2-0と競った試合でした。
1番打者の野呂田漸捕手がバッテリーを組んだのは、森岳小以来の湊優成投手です。
準優勝のご褒美で、8月に山形県で行われた東北大会(若鷲旗争奪東北中学校野球大会)にも出場。
しかし、初戦の1回戦、久慈中(岩手県)に2-1と惜敗しています。
中学3年間で優勝はできなかったのですが、大舞台に立つ経験を積みました。
高校は、バッテリーを組んだ湊優成投手と揃って、秋田中央に進みました。
2018年7月27日
秋田県の全県少年野球
山本中学校-東成瀬中学校
5回表(山本中学校)
野呂田漸が中前適時打を放った場面明日開幕する第66回春季東北地区高校野球大会に秋田中央高校の背番号12で出場する pic.twitter.com/XXqN7WnQtT
— チョコパン (@smalto19) June 5, 2019
1年生でも正捕手の野呂田漸
試合 | スコア | 対戦校 | 打順 | 打数 | 安打 | 打点 | 本塁打 | 失点 |
2回戦 | 8-2 | 西目 | 7番 | 5 | 4 | 1 | 0 | 2 |
3回戦 | 4-0 | 秋田南 | 6番 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 |
準々決勝 | 9-2 | 由利 | 5番 | 3 | 1 | 1 | 0 | 2 |
準決勝 | 10-0 | 能代 | 5番 | 3 | 2 | 5 | 1 | 0 |
決勝 | 5-4 延長11回 | 明桜 | 5番 | 5 | 2 | 1 | 0 | 4 |
合計 | 20 | 10 | 8 | 1 | 8 |
秋田中央高校では1年の春からベンチ入り。
入学直後の春季県大会から捕手のレギュラーに抜擢(ばってき)されました。
夏の秋田大会では、背番号「2」を付け、佐藤幸彦(よしひこ)監督(45際)から、全幅の信頼を置かれています。
「こちらから配球のサインを出したことはない。配給は全て任せている。いいセンスしてますよ」
2回戦の西目戦から、決勝まで5戦連続スタメン、全イニングでマスクをかぶり続けました。
準決勝の能代戦では、5番に座った野呂田漸捕手。
3点リードで迎えた2回1死満塁、外角スライダーを強振すると、打球はグングン伸び、高校初の満塁ホームランに。歓喜に沸く一塁ベンチ前で、野呂田漸捕手は、もみくちゃにされました。
「とにかく繋(つな)ぐ意識。(公式戦では)ツーベースも打ったことがない。ホームランが打てるとは思わなかった」
打線爆発で、秋田中央は能代に10―0で5回コールド勝ち。守っては、被安打1に抑え、8年ぶり8度目の決勝進出を決めました。
最初は先輩投手に遠慮もありましたが、前正捕手の斉藤椋平外野手(3年)のアドバイスを聞き、個性の違う3投手をリードしました。
140キロ台の速球とキレのあるスライダーに加え、冷静なマウンドさばきも光るエース松平涼平投手(3年)は、31回連続無失点。
2番手の熊谷郁哉投手(3年)は、外角中心の配球で、万全のリリーフ役に。
信太覇月投手(3年)は、同じ山本中の先輩で、昔から知っている投手です。1、2番手と同じ右投手ですが、野呂田漸捕手の緩急を付けたリードで、クローザーとして機能しています。
決勝の明桜戦で、野呂田漸捕手は5回無死二、三塁で。ベンチの指示でスクイズを外し、まず1死。
なおも三塁のピンチ。
「相手の監督が手を振って『なし、なし』とアピールしていたが、逆にやってくると思った」
再びスクイズを外し、バント空振りの三振を奪い無得点に抑えました。
ほかにも、終盤の再三のピンチに、強気のリードが功を奏しました。
結局、秋田大会では、5試合で20打数10安打と打率5割をマーク。
準決勝では満塁本塁打も打った。決勝も六回に先制適時打を放ちました。
「本塁打は、たまたまです。四球でも死球でも、どんな形でも出塁できるようにしたい。四球でも何でも、繋ぐ意識で打っている」
すごいなぁ、野呂田くん!!
1年生でチームを引っ張っていくって🥺松平さんとの最強バッテリーで頑張れ💪#秋田中央 #野呂田漸 #松平涼平 pic.twitter.com/Owkvn50EUo— はるな (@haruna_1711) July 30, 2019
ABSニュース
高校野球秋田県大会決勝
延長11回秋田中央サヨナラ勝ち✨キャッチャー野呂田くん。
まだ1年生なのに打つしリードもすごいなぁ。#秋田中央 pic.twitter.com/jYGHm0IBGi— チョコパイ (@chocopai555) July 22, 2019
#秋田 大会 決勝#明桜 × #秋田中央
6回 ついに均衡破れる!!
秋田中央の1年・野呂田が鮮やかな流し打ち#バーチャル高校野球 でライブ中継❗️https://t.co/8futSJs9fE#高校野球 #地方大会 pic.twitter.com/64IuN29nVc— バーチャル高校野球 (@asahi_koshien) July 21, 2019
#秋田 大会 準決勝#能代 × #秋田中央
秋田中央の打線が爆発!
2回裏 秋田中央・野呂田の満塁ホームランなどで、この回一挙5得点!#バーチャル高校野球 でライブ中継❗️https://t.co/8futSJs9fE#高校野球 #地方大会 pic.twitter.com/P2WP77hnrV— バーチャル高校野球 (@asahi_koshien) July 20, 2019
故・野呂田代議士と一族?西ロ広ヤが注目か
そんな野呂田漸捕手ですが、ご家族の情報はまだ分かっていません。
ただし、珍しい名字ですので、2019年5月に亡くなった秋田2区選出の元代議士で元防衛庁長官、野呂田芳成(のろた・ほうせい)さん(1929~2019、享年89)と、ひょっとして一族なのかなあと思います。
また、2015年に能代松陽でエースだった野呂田遼太郎投手(22歳)=ノースアジア大4年=も、同じ山本中卒なので、かなりの確率で、野呂田漸捕手と遠戚関係にあるのではないかと思われます。
泣くな、野呂田
ナイスピッチング
能代松陽の堂々たるエース pic.twitter.com/sttoNEnXCN— チョコパン (@smalto19) July 21, 2015
準々決勝第一試合
秋田南2ー1能代松陽中島が被安打4、1失点の力投で勝利し、秋田南が決勝進出を決めました
能代松陽は二番手野呂田が好投するなど最後まで持ち味の粘りを見せましたが、あと一本が出ませんでした pic.twitter.com/Y9uBFBDVzK
— Pii_nobu (@Pii_nobu) July 21, 2015
2019年度
北東北大学野球春季リーグノースアジア大学 野呂田 遼太郎(4年 能代松陽高校)#北東北大学野球 pic.twitter.com/M3tccgHDyT
— Believe (@sisinji) April 22, 2019
また、漸(ぜん)という名前も、普通の親には、なかなか思い付かないと思います。漸の読み方も、意味も、私なんかには全然分かりません(笑)。
なので、野呂田漸捕手のご両親は、相当に知的レベルの高い方、もしかしたら国語の先生なのかなあと思います。
いずれにせよ、詳細が判明したら、アップしてゆきますね。
最後に、少し早いですが、2年後の2021年ドラフトについて書きます。
野呂田漸捕手は1年生にして正捕手で、夏の秋田大会で全イニング、マスクをかぶっています。
そんなスーパー1年生、私は寡聞にして知りません。
おそらく、秋田中央はこの先、2年間、正捕手は野呂田漸選手になります。
もしかしたら、U18侍ジャパンに招集されるかもしれません。そうなったら、野呂田漸捕手は迷わず、高校からプロを選ぶだろうと思います。
捕手は、どこの球団でも人材不足ですから、2年後のドラフトでは、ほぼ全球団がリストアップしてくるだろうと思われます。
野呂田漸捕手の意中の球団は当然、捕手の育て方のうまいチームです。
ご存じかどうか、実は、日本では、高校野球レベルで捕手のコーチをできる指導者が、ほとんどいないのが実情です。
私立の野球強豪校であっても、打撃コーチ、守備コーチはいても、バッテリーコーチのいる学校は、まずありません。
捕手として阪神でプレーした智弁和歌山の中谷仁監督(40歳)ぐらいしか、思い付きません。
なので、ほとんどの高校生捕手は我流で、キャッチャーとしての修業をしているんですね。
これは、大学や社会人でも似た状況でして、捕手として極めたい人は、プロに進むしかないんです。
そう考えたとき、捕手の育成のうまい球団は限られています。
炭谷銀仁朗(32歳)、森友哉(23歳)、細川亨(39歳)が輩出した西武ライオンズ。
會澤翼(31歳)のいる広島。
中村悠平(29歳)を育て上げたヤクルト。
田村龍弘(25歳)のロッテ。
こういったチームは、叩き上げの高卒捕手を、きちんと育て上げています。
なので、野呂田漸捕手の意中の球団にして、指名が予想される球団は、上記4チームです。
しかし、大前提として、甲子園で活躍すること、U18侍ジャパンに招集されることがあります。
野呂田漸捕手の初めての大舞台が楽しみです。
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