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高校野球の名門、愛工大名電にスーパー中学生と呼ばれた田村俊介投手(1年)が、新チームでエース背番号「1」を背負って評判です。田村俊介投手の出身中学や家族、ドラフト情報などをリサーチしてみました。
明徳義塾中3年で全国準V、主将で投打の二刀流
氏名:田村俊介(たむら・しゅんすけ)
生年月日:2003年8月25日生まれ(15歳)
出生地:京都府舞鶴市
学歴:舞鶴市立中舞鶴小学校卒業、私立明徳義塾中学校(偏差値51)入学、中3の2学期に舞鶴市立和田中学校に転校・卒業、愛知工業大学附属名電高等学校(偏差値45~65)1年在学中
球歴:小学校入学前から野球を始め、小学校では共楽少年野球クラブ(軟式)に所属。明徳義塾中3年時に主将。2018年全日本少年夏季軟式野球大会で準優勝
身長:176センチ
体重:88キロ
守備位置:投手、一塁手
投打:左投げ左打ち
持ち球:直球、スライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップ、シュート
最速:140キロ
スーパー中学生――ここ数年、よく使われるようになった言葉です。
中学生なのに、あるいは、ついこの前まで中学生だったのに、2、3年生顔負けのプレーができる1年生部員を指していう言葉です。
そんなスーパー中学生が、今年も各地で姿を現して、評判になっています。
ソフトバンクの工藤公康監督(56歳)、イチロー選手(45歳)の母校、愛工大名電(愛知県)の田村俊介投手も、その1人です。
京都府の舞鶴市生まれ。
小学校入学前から野球を始め、舞鶴市立中舞鶴小学校時代は、軟式野球の〈共楽少年野球クラブ〉に所属、投手とクリーンアップを務めました。
小6の時点で身長が172センチあり、大人顔負けの体格でした。
直球は常時125キロを超えるなど、関西では有名な存在でした。
完全試合が3回、5試合連続ノーヒット・ノーラン、公式戦34試合で276個の奪三振という記録を打ち立てています。
打者としては通算30本塁打、打率4割6分5厘。3打席連続ホームランも達成しました。
小学生としては図抜けた選手ですよね。
中学は、県外の明徳義塾中学校(高知県須崎市)に進学。
中1の全日本少年夏季軟式野球大会は1回戦敗退。
中2の全日本少年春季軟式野球大会ベスト4(準決勝で優勝した星稜中学校に6-2で敗退)。
全国中学校軟式野球大会で2回戦敗退。
中3になると、田村俊介投手は、チームの主将を任されました。
まとまりのある投球術が光り、同学年のチームメートで、長崎県出身の右腕・関戸康介投手(現・大阪桐蔭高校1年)と投手の両輪を担いました。
さらに打力を買われて、多村俊介投手はクリーンアップを打ち、一塁手としても起用されました。
準決勝の糸満市立三和中学校(沖縄県)戦では関戸康介投手が先発、7回を5-0と完封(少年軟式野球は7回まで)。
決勝の神戸市立兵庫中学校戦では、多村俊介投手が先発。
しかし、8月の猛暑の横浜スタジアムで、4日連続の試合で、しかも最終日はダブルヘッダーで疲労がピークに達したのか、ピリッとしない内容でした。
7回を終えて両者6-6で同点。8回からは大会規定で、1死満塁から始まるタイブレークでの延長戦となりました。
10回表、兵庫中学校は5得点。その裏、明徳義塾中学校は2点を返すにとどまり、明徳義塾中学校は12-9で敗れ去りました。
田村俊介投手は決勝こそマウンドを救援投手に譲りましたが、準々決勝のTTBC(高梨利洋ベースボールクラブ、北海道)では延長8回を完封する快投でした。
明徳義塾中・田村俊介の中学生離れしたピッチングとバットコントロール ‼️
「第38回全日本少年軟式野球四国大会」の時のプレーと「第38回全国少年軟式野球大会」四国代表として出場する田村俊介選手の意気込みを、映像でどうぞ!https://t.co/BFkSw54mnZ#田村俊介 #スーパー中学生— 高校野球ドットコム (@5589com) 2018年6月2日
不便な場所・強力ライバルを避け、県外進学か
明徳義塾中学校の田村俊介投手は3年時に、硬式球より球速が出づらい軟式球で140キロを投げています。同僚の関戸康介投手は、やはり軟式球で146キロをマークしています。
当然ですが、明徳義塾高等学校野球部の馬淵史郎監督(63歳)は、2人の高校入学を楽しみにしていました。
ところが、なななんと、2人は明徳義塾高等学校への内部進学を拒否。驚いた馬淵史郎監督は、2人の説得に乗り出しました。
ところが、2人の意思は固く、他校への進学希望は変わりませんでした。
馬淵史郎監督が理由を尋ねたところ、
「向こうのほうが強いから」
さすがに、馬淵史郎監督も説得を諦めるしかありませんでした。
「わしも引き留めはしたんやけど、よその学校に行きたいと言うのなら仕方ない」
「せっかく3年間を、ここ(明徳義塾)で過ごしたんやから、もう3年間、明徳で過ごして花を咲かせたらどうや、という話はしました。でも、『よその方が強いから』と言われたら、こちらは何も言いようがない。親御さんの意向もある。隣の芝は青く見えるんやろうね……」
明徳義塾中学校の内規では、明徳義塾高等学校への進学を希望しない場合は、卒業前に退学しなくてはなりません。
「自分の人生は自分で決めたい」
2人は中3の2学期に退学、田村俊介投手は郷里の舞鶴市立和田中学校へと転校してゆきました。
それにしても、どうして2人は、エスカレーター式の明徳義塾高等学校への内部進学を拒否したのでしょうか。
実は、最近の明徳義塾高等学校の不振に原因があります。
1990年以来、謹慎の1年を挟んで監督を続けている馬淵史郎監督ですが、実は、最近では活躍できていません。
明徳義塾高等学校の過去4年間の甲子園成績だけを取り上げると、2016年夏こそベスト4でしたが、2015年夏1回戦敗退、2017年春1回戦敗退、2017年夏2回戦敗退、2018年春3回戦敗退です。
合計8回のチャンスのうち5回、甲子園に出場を決めているのですが、単に出場しただけで、1つか2つ勝っておしまいのチームになっています。
これが公立高校なら見事な成績ですが、県外から選手を集めて強化する私学としては、物足りない成績です。
さらに、2人の流出に拍車を掛けた出来事があります。同じ高知県内で、スーパー中学生として評判の高い森木大智投手が、私立高知中学校から高知高等学校への内部進学を決めたことです。
森木大智投手は、軟式球で150キロをマークしたほどの剛速球投手です。2人が明徳義塾高等学校に進学して甲子園を目指すとしたら、同学年で屈指の好投手を打ち崩さなければなりません。
そこら辺に、現代っ子らしく計算を働かせたのかもしれません。しかし、だったとしても、2人を批判はできません。
プロ野球選手を目指して“就活”として高校野球をやる以上、甲子園に出なければドラフトなどで不利になってしまいます。よりよい契約金、入団条件を勝ち取るためには、やはり甲子園で活躍して、結果を出さなければなりません。
明徳義塾中学校の投の二枚看板、関戸康介投手と田村俊介投手がそれぞれ、大阪桐蔭と愛工大名電を選んだのは理解できます。
加えて、明徳義塾高等学校自体への拒否感もあったのではないかと囁(ささや)かれています。
野球部のある明徳義塾堂ノ浦キャンパスは、JR高知駅から25.8キロ、車で41分のところにあります。高知空港からは36キロ、車で49分です。
最寄りのコンビニは、11キロ離れた車で21分の〈セブン・イレブン 土佐高岡店〉という人里離れたへんぴな場所にあります。
外界から隔絶した場所で、野球をするしかない状況に追い込まれるのですが、そういった環境の野球部を嫌ったのかもしれません。
大阪府大東市の街中にある大阪桐蔭、名古屋市千種区の市街地にある愛工大名電。野球部施設は、多少離れていても、学校もまるごと人里離れた場所にある明徳義塾高等学校とは大違いです。
むしろ県外から来た野球留学生の2人にとって、高知県には特に思い入れはありませんから、練習環境が気に入らないうえに、強力なライバルを倒さなければ甲子園に出られないとしたら、さっさとよりよい条件の学校に進むのでないでしょうか。
将来有望な2人の流出は、チームメイトにも動揺を与えたか、最終的に10人ほどの選手が明徳義塾中を去ってゆきました。馬淵史郎監督のショックは、相当に大きかったみたいです。
工藤、イチロー、東らのエースナンバーを継承
愛工大名電に進んだ田村俊介投手は、春から背番号「18」でベンチ入り。
4月13日の春季愛知県大会の1回戦で、私立清林館高校と当たり、公式戦デビューを果たしました。
先発投手として3回を投げ、無失点、奪三振3。打撃成績は2安打1四球。さらには最速135キロをマークと、上々のデビューを飾りました。
6月の練習試合、対星稜戦ではセンバツ出場で、プロ注目の好投手・奥川恭伸(3年)と投げ合いました。
田村俊介投手は、7回で被安打4、奪三振5、無失点。対する奥川恭伸投手は6回を投げて被安打8、奪三振12も2失点。最終的に、4-1と愛工大名電は、星稜に快勝しました。
あの奥川恭伸に投げ勝った田村俊介投手は、視察した3球団のスカウトから高い評価を受けました。
倉野光生監督(60歳)も成長を期待しています。
「1年生ながらゲームを作れる。怖さ知らずで2、3年生にも刺激を与えている。今、日本一と言われる奥川君と投げ合ったのは良い経験になる」
夏の県大会からは、工藤公康監督、横浜の東克樹投手(23歳)ら先輩左腕に、イチロー選手も背負ったエースナンバー「1」を背負っています。
176センチ、88キロのガッチリした体格のプロ注目左腕です。
ノーワインドアップからクロス気味に投げる最速140キロの直球とスライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップ、シュートが持ち球です。
7月から始まった夏の甲子園愛知大会で、田村俊介投手は初戦の2回戦、春日井工戦に代打から一塁手として出場。1打数0安打でした。
7月16日の3回戦、シード校の中部大第一戦で、田村俊介投手は先発。9回を投げて2失点、被安打8、奪三振10、与四死球2でした。打では4打数1安打です。
プレッシャーがかかるだろう春の王者・中部大第一との試合で完投すばらしい。#愛工大名電 #田村俊介
【愛知】工藤2世だ!愛工大名電 1年左腕の田村 初完投&10Kの鮮烈デビュー (スポニチアネックス) – Y!ニュース https://t.co/lUofAlwAmQ
— keizaigakubusei (@keizaigakubusei) 2019年7月16日
愛工大名電 9回0−2から逆転!#岡崎市民球場 #中部大第一 #愛工大名電 pic.twitter.com/lAH7q8crsS
— だんご (@Peanuts0072) 2019年7月16日
田村俊介投手の活躍もあって、チームは5-2と快勝、4回戦へとコマを進めました。
噂のスーパー1年生!
田村クン鮮烈デビュー✨工藤公康にイチロー
名電の背番号1って
改めてすごすぎ〜😆高知の森木クンも
そろそろ出番かな?!まさに最高の季節ですね⚾#愛工大名電 #田村俊介 #高校野球 #スーパー1年生 #工藤公康 #イチロー pic.twitter.com/PxgwSeSGXZ
— 甲子園大好き芸人 (@Wz7t8lp) 2019年7月17日
次戦は順調に進めば、7月20日11:30から岡崎市民球場で、誉(ほまれ)と当たります。
田村俊介投手のピッチングが、勝負のカギを握ります。
本命・中日、巨・ソフトなど8球団も指名の可能性
さて、田村俊介投手のご家族ですが、ご両親がいることは分かりましたが、きょうだいなどについては一般人のためか、情報が上がってきていません。
分かり次第、アップロードしてゆきますね。
現在1年生の田村俊介投手は、プロ志望届を提出すれば、2021年ドラフト会議を経てプロ入りということになります。
これほどの逸材ですから、大学や社会人経由でのプロ入りは考えられないでしょう。
まっすぐにプロ野球に進むと思います。
田村俊介投手を指名すると思われる球団は、やはり地元の中日ドラゴンズです。
順調に育てば、2021年ドラフトは高校三羽ガラスの田村俊介、関戸康介、森木大智投手が1位指名で重なってくると思われます。
その際、関西の球団は、大阪桐蔭に進んだ関戸康介投手を指名する可能性が高いと思われます。
高知高校の森木大智投手は、プロ野球キャンプの縁で、西武、阪神が指名するかもしれません。
そうなると消去法で、日本ハム、楽天、ロッテ、ソフトバンク、巨人、横浜、ヤクルト、広島が、田村俊介投手をリストアップしてくるかもしれません。
本命は中日で、他に上記の8球団が現在のところ、田村俊介投手を指名してくるかもしれませんね。
星稜の奥川恭伸が甲子園で優勝投手になる?意中のドラフト球団も!
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