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東京都台東区の入谷(いりや)朝顔まつり(入谷朝顔市)が、また今年、2019年も開催されます。会場へのアクセスや混雑状況、お得な買い方の最新情報を集めました。
七夕にちなみ、7月6~8日に開催
入谷朝顔まつり(入谷朝顔市)は毎年、曜日に関係なく、7月6、7、8日の3日間にわたって行われます。
なぜかと言うと、朝顔は、七夕と関係があるからです。 日本では、朝に咲くので朝顔と呼ばれますが、中国では朝顔を「牽牛花(チェンニュウホア、けんぎゅうか)」と呼びます。
元々、薬草として朝顔を育てている人たちが朝顔を載せた荷車を牛に牽(ひ)かせていって、交換し合ったことから、この名前が付いたと中国の古書では説明されています。
七夕の彦星である牽牛(けんぎゅう)も、仕事は牛飼いです。
そんなことから、織姫と彦星に関連付けて、朝顔市は、七夕の前後三日間に行われるようになりました。
日本には奈良時代の末期、遣唐使が中国から持ち帰ったと伝えられています。いずれにせよ、朝顔と朝顔まつりは、中国の伝説にちなんで開かれているのですね。
今年2019年は、ラッキーにも7月6日は土曜日、7日は日曜日です。最終日の8日こそ平日ですが、逆に会社帰りに足を運んでみようという方も多いでしょう。曜日に恵まれた2019年の朝顔まつりです。
会場への行き方は?
ここで入谷朝顔まつり(入谷朝顔市)について触れると、70年以上も続く、約160店の露店・屋台に約12万鉢の朝顔が並び、約40万人が訪れるという日本最大級の朝顔市です。
最近では、海外からのお客さんも目立つようになりました。
会場は、東京都台東区の入谷交差点から根岸(ねぎし)一丁目の交差点にかけての言問(こととい)通り沿い一帯になります。
言問通りは土日12:00~21:30、月曜17:00~21:30の間、歩行者天国となるので、会場までマイカーで出かけることはできません。
会場近くの道路の時間制限駐車区間も、朝顔まつり期間中は使用ができません。コインパーキングも満車が予想される、一帯は物流の車両などで渋滞が予想されます。なるべく公共交通期間を利用しくてください。
最寄り駅は、JR鶯谷駅南口から450メートル徒歩6分、東京メトロ日比谷線入谷駅「出口2」からは240メートル徒歩4分です。
その入谷駅ですが、上野経由の下り2番ホームでは、階段を上らなければ「出口2」に行けません。エレベーターやエスカレーターを使用すると「出口4」に出てしまうので、ご注意くださいね。
「出口2」の地上出口近くには喫煙スペースがあります。朝顔まつり(朝顔市)の会場は全面禁煙ですので、これが“最後”の喫煙スペースになります。
また、都営バスの会場地帯のバス停「入谷鬼子母神前」は、ルートが迂回されて止まりませんので、ご注意ください。
狙い目は早朝の時間帯
入谷朝顔まつり(入谷朝顔市)自体は、早朝5時から夜11時まで開かれています。
このため、早起きして出勤前に来る人や、仕事帰りの夕方や夜に来る人もいます。日中は、休みの人や、遠方からの観光客も来ます。
なので、基本的にいつもにぎわって、込んでいます。
でも、敢えてすいている時間帯を挙げると、早朝です。可能なら、早起きして開店直後の5時台に来てみてください。
この時季、東京の日の出は午前4時半ごろです。朝顔は、日の出の約1時間前ぐらいから咲き始め、日の出には完全に咲きそろっています。
やはり、朝顔は朝の花なので、朝がいちばん美しいです。写真を撮るにしても、朝顔の鉢を買うにしても、朝の時間帯がいちばんいいですよ。
それを狙ってか、午前6時から7時にかけて、来客数が増え始めます。
早朝の5時台は、開いている露店や屋台も少ないですが、朝顔を選ぶには、ぴったりの時間帯と言えます。
逆に、昼を過ぎると、朝顔の花はしぼんでしまいます。元気な朝顔の鉢を選ぶにも、好みの色の朝顔を選ぶにも、遅い時間帯は不利になってしまいますよ。
入谷朝顔まつりの朝顔の値段は?
会場一帯には、160店の露店・屋台が立ち並び、様々な朝顔が売られています。
値段は鉢の種類や大きさによって違いますが、協定があるので、どの店でも同じ価格です。
代表的な行灯(あんどん)仕立てと呼ばれる、棒が3本立てられ〈入谷朝顔あんどん造り6号鉢〉は、2000円(税込み)です。また配送料は全国一律1500円(税込み)です。
小ぶりな鉢の〈つまみ朝顔〉は、500円(税込み)です。
クレジットカードは、ほぼ全ての露店・屋台で使えません。現金を用意してきてください。
会場の入谷交差点の近くには〈みずほ銀行〉と〈三菱UFJ銀行〉のATMコーナーがあります。
また、やや離れた場所に台東入谷郵便局のATMコーナー(土9:00~19:00、日9:00~18:00、平日8:00~20:00)もあります。
残念ながら〈三井住友銀行〉のATMは、ちょっと離れた〈いなげや入谷店〉の1階にあるので〈ファミリーマート入谷店〉のATMで下ろしちゃったほうが楽かもしれません。
お勧めの露店ベスト3
入谷朝顔まつり(入谷朝顔市)の会場内では、朝顔の値段と配送料は、協定によって統一価格となっています。
建前としては、同じ値段なので、どこのお店で買ってもいいとなりますが、ひと夏を彩る縁起物の朝顔の鉢、どうせなら威勢がよくて景気づけになるお店で買いたいですよね。
そこで、朝顔祭りのヘビーリピーターとして、独断と偏見でお勧めの店ベスト3を発表させていただきます。他のお店の人、ごめんなさいね。でも、今年、活気に満ちていたら来年、上位に入れさせていただきますので、張り切って商いに励んでくださいね。
朝顔まつりの会場内の各露店・屋台には番号が割り振られ、店の前に大きい番号札が掲示されています。お勧め店を、その番号札で言うと……
第3位「38番」の店
朝顔まつりの中心、入谷鬼子母神(いりやきしもじん、真源寺)の山門のど真ん前にある露店です。
理由は分からないのですが、店構えもしっかりしていて、朝顔の展示もうまく、風格や格式を感じさせてます。
おそらく、それだけ高い参加費を払っているのでしょう。入谷鬼子母神にいちばん近く買いやすいお店です。あまり混雑し過ぎていないので、朝顔を選びやすいです。
第2位「32番」の店
トンネル状にブルーシートでアーケードの掛けられた通りの中の露店です。
店主のおじさんと、若い娘さんらで、朝顔を商っています。
一帯で一、二を争う元気のいいお店です。にぎやかな呼び込み、購入を告げると威勢よくお勧めの鉢を指して、梱包(こんぽう)してくれます。
半端なく元気な店で、お客さんが思い描いている「下町の朝顔市」のイメージにぴったりのお店です。
そのためか、夕方のニュース番組「news every.」(日本テレビ系)で2017、2018年と2年連続で生中継の取材を受けています。
もしかしたら2019年の今年も、初日の7月6日(土)に現地リポートされるかもしれませんよ。
とにかく、絵になるお店なので、夏の思い出に朝顔を買うお店にぴったりです。
第1位 入谷鬼子母神境内の露店
文字通り、入谷鬼子母神の山門をくぐって、境内の中に1軒だけあります。
特に店名や番号などはなく、おそらく朝顔まつり実行委員会が共同で行っている露店なのだと思います。
売り子さんもプロのスタッフではなく、大学生のアルバイトだったり、近所のおばちゃん風だったりします。
なので、商売っ気が全くありません。こちらも、余計なプレッシャーにさらされずに、マイペースでゆったりと買い物ができます。
いちばん広いスペースを持つ露店でもあります。自分の目でじっくりと好みの鉢を選べます。
朝顔の色が分からなかったら、売り子さんに声を掛けて、相談すればいいです。ただし、プロの店ではないので、花の色が分からなかったり、あいまいだったりします。
それでも、ここで朝顔の鉢を買い、入谷鬼子母神でお守りや朝顔グッズを買えば、全部済ませられますので、非常に使い勝手のいいお店です。
かくいう私も毎年、ここで朝顔の鉢を買っています。イチ押しです。
上手な朝顔の選び方は
何年も朝顔まつり(朝顔市)に通っているうちに、売り子さんたちから、朝顔は特に青が人気だと教えてもらいました。
普通、花は赤や白が人気ですが、朝顔に限っては青が一番人気なんです。なぜでしょうかねえ、最も朝顔らしい風情が感じられるからでしょうか。
青の次に人気があるのは〈団十郎〉という赤紫の花が咲く朝顔です。
江戸時代の歌舞伎役者、二代目市川團十郎の演目で海老茶の衣装が有名だったのにちなみ、海老茶に似た赤紫の花を咲かせる朝顔が〈団十郎〉と名付けられました。
もっとも、朝顔まつりで売られている〈団十郎〉は、門外不出の朝顔〈団十郎〉に似せて品種改良で復活した、正確には〈団十郎〉モドキです。
しかし、マニアではない一般の方たちには、こちらでも十分に楽しめます。いかにも江戸風情を楽しめるクラシックな朝顔です。
さて、実際に露店や屋台の店頭で朝顔を買い求めるときには、まず自分の好みの色を売り子さんに伝えます。
あんどん朝顔は、1鉢に4株の朝顔が植えられています。基本は、お任せというか、色の指定はできないのですが、リクエストの色があれば、売り子さんに選んでもらえます。
例えば「青い朝顔の鉢をください」とか「〈団十郎〉の入っている鉢をください」とか。可能な範囲で、売り子さんは応えてくれると思います。
4色全部ではなく、メーンの1色をリクエストしてみてください。青、赤、ピンク、白、紫、海老茶(赤紫)などです。
自分で鉢を選ぶときは、花ではなく、葉の茂り方をみてください。緑が濃く、葉の生え方に元気があるのは良い朝顔です。
朝顔まつり(朝顔市)当日は、花が咲いていなくても、後から次々に咲きほころんでくれる可能性があります。
逆に、葉に何となく元気がないのは、弱い株か、虫に食われている可能性があります。
実際、私が昨年買った鉢は、家に置いたら急に元気がなくなりました。不思議に思ってよく見ると、でっかい青虫が1匹すみついていて、好き放題に葉やつぼみを食い荒らしていたのでした。
選んだ朝顔の鉢に、青虫が付いていないかどうか、よくチェックしてみてください。
お勧めの朝顔まつりグッズは
朝顔を買うついでに、思い出に朝顔まつりグッズを買ってみてはいかがでしょうか。
私は毎年、まず入谷鬼子母神にお参りしてから、拝殿に向かって右手の授与所(売店)で、お守りや朝顔まつりグッズを買います。
必ず買うのは、朝顔守り小(500円)です。大は900円ですが、小のほうが何となく可愛いので、いつも選んでしまいます。
青、紫、赤の3種類があります。買うと、お寺の方がお経を唱えて、火打ち石を切って清め、念を込めてくれますよ。
去年の古い朝顔守りは、拝殿右手の「おふだおさめ」に入れて供養してもらいましょう。
朝顔グッズでは、手ぬぐい(500円)が人気です。4色4種類があります。手ぬぐいは、吸水性に優れ、ハンカチとして使用しています。お勧めですよ。
あと、袢纏(はんてん)折り手ぬぐい(800円)も必ず買います。袢纏の形に折られた手ぬぐいで、とっても可愛いんですよ。こちらは、しばらく下ろさないで、飾り物として眺めて楽しみます。
秋口ぐらいになったら、包装から出して、犬のぬいぐるみに着せたりします(笑)。普通に手ぬぐいとして使ってもいいので、これもお勧めです。
UVグッズ持参、トイレは事前に
毎年、初夏を彩る入谷の朝顔まつり(朝顔市)。
晴れた日には、陽射しが厳しいので、なるべく帽子や日傘を用意していってください。
UVケアクリームもあると便利だと思います。
アスファルトの照り返しや、人いきれなどで、想像以上に体感温度が高いので、小まめに給水も心がけてください。
会場内のトイレは、入谷鬼子母神の反対側の道路沿いに公衆トイレが設けられていますが、人出に比べて施設は十分とは言えません。なるべく事前に済ませておきましょう。また、近くのコンビニに買い物で立ち寄って、済ませるのも手です。
ランチは露店で、上野や銀座に出るのも手
入谷朝顔まつり(入谷朝顔市)のついでに、ランチやごはんを食べようと考える人もいらっしゃるでしょう。
でも、他のサイトやブログと違って、私は会場周辺での食事はお勧めしません。激込みだからです。
近くには有名な洋食屋さんや、うなぎ店などがありますが、行列して並んでまでして食べたら、さほどおいしいと感じなくなってしまいます。
また正直に申し上げると、並んでまで食べるほどの価値はないです(笑)。
なので、お腹がすかれた方は、焼き鳥など縁日の露店での買い食いをお勧めします。結構な数の露店が出ますので、気に入ったお店に立ち寄れば、いろいろ楽しめると思います。
あるいは、いっそ、地下鉄日比谷線に乗って上野や東銀座にまで出るのも手です。上野や銀座なら、お店もたくさんあるし、激込みはしていません。
朝顔の鉢を手に、銀ブラなんて、しゃれてますよね。
電車に乗って帰るときでも、朝顔の鉢を持っていると、何やら優越感にひたれます。
東京に夏の訪れを告げる入谷朝顔まつり(入谷朝顔市)、ぜひ体験して、あなたならではの楽しみ方を見つけてください。
入谷朝顔まつり2018行ってきた!混雑状況に値段やお得な買い方は?
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