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「ザ・シェフ」の漫画家・加藤唯史さんが2017年に死去していたと分かりました。死因や2年間も訃報が伏せられていた理由を緊急リサーチです。
遺族の意向で2年間、訃報を伏せる
「ザ・シェフ」で知られる漫画家・加藤唯史(かとう・ただし)さん(本名・加藤正)が肺小細胞癌のため、東京都中央区の病院で、2017年10月15日に死去していたことが明らかになりました。
68歳、北海道出身。葬儀は、近親者によって行われました。
出版元である日本文芸社の公式サイトに、訃報が掲載されています。
訃報 加藤唯史先生、逝去のおしらせ
【ご報告】
去る2017年10月15日、『ザ・シェフ』シリーズの漫画家、加藤唯史先生がご病気により逝去されました。
ご遺族のご意向により、しばらく事実を伏せておりましたが、 状況に一段落ついたため、お伝えすることとなりました。
原作の剣名舞氏とのコンビで1984年から連載を開始した『ザ・シェフ』は、料理を通した人間模様を追求した、珠玉のヒューマンドラマでありました。
編集部としても誠に残念でなりません。
ご愛読頂いた皆様に感謝申し上げると共に、謹んで加藤唯史先生のご冥福をお祈り申し上げます。
漫画ゴラク編集部
死去の事実が2年間にわたって伏せられていた理由は、ご遺族の意向でした。
加藤唯史の代表作「ザ・シェフ」
加藤唯史さんは1949年2月17日、函館市生まれ。
上京後、新聞配達のアルバイトの傍ら、渡米を志して、英会話学校に通いました。
しかし、その1年後、漫画家の故・棚下照生(たなした・てるお)さん(1934~2003)のアシスタントとなり、3年間務めました。
1973年に貸本雑誌「劇画No.1」(東考社)に、デビュー作「妖かしの森」を本名の加藤正で掲載。
その後、ペンネームを加藤唯史に変え、は少年誌で執筆しました。
1970年代に少年誌「少年ジャンプ」(集英社)で「サテライトの虹」、少年誌「少年チャンピオン」(秋田書店)で「ロン先生の虫眼鏡」などを発表。
「ロン先生の虫眼鏡」は当時、同誌で連載されていた「がきデカ」が俗悪漫画と批判される中、「少年チャンピオンの」の「唯一の良心」とも言われていました。
同作は後に「月刊少年チャンピオン」(秋田書店)へ移りました。
加藤唯史さんは、1980年代から青年誌「漫画ゴラク」(日本文芸社)で、剣名舞さんとコンビを組み代表作「ザ・シェフ」を連載。
「ザ・シェフ」は、料理を通して人間模様を描いた漫画です。
原作の剣名舞(つるぎな・まい、男性)さん(64歳)で、加藤唯史さんは劇画を手がけています。
1995年、東山紀之さん(52歳)主演で、同名のテレビドラマ化(日本テレビ系)もされるヒット作でした。
近年は「漫画ゴラク」で新作「ザ・シェフ ALIVE」を発表していました。
法外な報酬を受け取る、臨時雇い専門のニヒルな天才シェフ・味沢匠(あじさわ・たくみ)を主人公とする料理漫画で、単行本は全41巻が刊行されています。
1985年から93年まで連載され、その後は「ザ・シェフ 新章」(2004~2012)、「ザ・シェフ・ファイナル」(2012~2013)、「ザ・シェフ ALIVE」が2014年から不定期連載され、2016年以降、中断となっていました。
死因の肺小細胞癌とは?
国立がんセンターによると、肺小細胞癌は、肺癌の一種です。
太い気管支が細かく分かれ、肺に入っていく辺り(肺の中心部)の肺門、肺門の先の肺の末梢(まっしょう)部分である肺野に発生する癌です。
増殖が速く、転移しやすい特徴を持っています。
発生は、喫煙との関連が大きいとされています。
早期ではほぼ無症状です。
しかし、癌の進行とともに咳(せき)、痰(たん)、血痰、発熱、呼吸困難、胸痛などの呼吸器症状が現れてきます。
喫煙は肺がんとの関連が非常に大きいので、喫煙歴のある40歳以上の人は、症状が見られられなくても、特に注意が必要とされています。
察するに、加藤唯史さんは、喫煙者だったのでしょうか。
加藤唯史さんが漫画家デビューした1970年代、日本の男性の喫煙率は80パーセント近くありました。
男性のほとんどが、喫煙者でした。女性でも15パーセントを超えていました。
現在では考えられませんが、やはり、加藤唯史さんも漫画を描く傍ら、手を出していたのかもしれません。今にして思うと、残念でなりません。
国立がんセンターの調べでは、加藤唯史さんの亡くなった2017年、日本で癌で死亡した人は37万3334人です。
男性の死亡数の多い部位の1位は肺、女性は大腸に続き2位、男女合計では肺が1位でした。
肺癌は、死亡率の高い癌で、注意が必要ですね。自覚症状がなくても、検査するのが望ましいとされています。
ネットでは、加藤唯史さんの死を悼む声が上がっています。
■訃報
漫画家・加藤唯史 死去
世間的に代表作は「ザ・シェフ」だと思うが個人的には「ロン先生の虫眼鏡」が凄い好きだった
小学生の時に貪る様に読み込んだものだ
学校の授業よりも「ロン先生の虫眼鏡」で色んな事を学び教えてくれた
— OHー拳 (@FJaY1nBHVwK07pR) 2019年5月25日
ご遺族のご意向でこれまで非公表と。ご冥福をお祈りします。フードエンタメとしてものすごく楽しませてもらいました。うちの父もハマってたなあ…。【「ザ・シェフ」漫画家・加藤唯史さん、17年に死去】 https://t.co/YtdHlbQbnw
— 白央篤司 (@hakuo416) 2019年5月29日
ザ・シェフは半永久的に読み継がれる漫画であろう。
読みやすく、適度にウソッパチだからだ。
そして食欲以外の欲望を煽らない。「ザ・シェフ」の加藤唯史が2017年に死去 – コミックナタリー https://t.co/5LW4PIqYyf
— シバショウゴ(田舎わたらひしける人) (@show5shiba) 2019年5月25日
「ザ・シェフ」の加藤唯史が2017年に死去 – コミックナタリー https://t.co/weqvrlfT1X
公式に発表されたのですね。
あろさんから、アシスタントを何度かさせていただいたことがあると聞いています。
ご冥福をお祈りいたします。— あろ嫁【あろひろし広報係】 (@aroyome) 2019年5月25日
お亡くなりになっていた加藤唯史さん。#赤旗日曜版 でも1980年5月から一年間、「ペガサス、ペガサス!」を連載していただきました。ありがとうございました。https://t.co/XJNs8TSq2Z pic.twitter.com/boIhqLK7N8
— こちら赤旗日曜版 (@nitiyoutwitt) 2019年5月29日
加藤唯史さんの68歳の死は、現代では、あまりにも早すぎます。
私も含め「ザ・シェフ」をもう少し読み続けたかったという人も多いでしょうね。
そういったファンの方たちへの思いやりから、ご遺族の方たちは2年間も訃報を伏せてくれていたのだと思います。
加藤唯史さんのご冥福をお祈りします。
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