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トランプ米大統領夫妻が来日し連日、ニュースで報じられています。安倍首相の通訳として控える高尾直(たかお・すなお)さんの学歴や経歴、スーパー英語表現などをリサーチしました。
受験勉強2カ月で、開成高に合格
氏名:高尾直(たかお・すなお)
生年:1980年?(38~39歳)入省時から逆算
学歴:開成高等学校(偏差値78)卒業、東京大学法学部卒業、ハーバード大学大学院ケネディ・スクール修了(修士号)
経歴:2003年、外務省入省。国際法局条約科首席事務官
高尾直さんは語学の専門職ではなく、外務省のキャリア官僚です。
帰国生徒の高尾直さんは、中学3年の時に帰国して、わずか2カ月の受験勉強で、名門・開成高等学校(東京都荒川区)に入学しました。
開成高等学校の入学試験は毎年、2月10日頃に行われます。英数国理社の5教科です。ということは、前年の12月に帰国して、年末年始を挟んでの受験勉強だったわけですね。
いや、頭が下がります。私なんか3年間かけても、偏差値オーバー70の世界には届かないでしょう(きっぱり)。
ピアノはプロ並み、リサイタルも
さらに2002年、外務省専門職員試験(旧外交官試験)に合格。一次試験は毎年6月に2日間かけて行われる難関です。
科目は、国際法(必須)、憲法・経済(1科目選択)の記述試験。各科目の出題3題のうち、2題を選択します。時間は2時間ずつ、合計4時間。加えて時事論文、基礎能力試験(5拓)、外国語試験もあります。
2018年度は、50人の募集に316人が応募。最終的に49人(うち女性23人)が採用されました。倍率は6.4とさほどではないのですが、東大、京大、一橋大といった超一流校の学生や卒業生がしのぎを削る難関です。
高尾直さんは入省後、ハーバード大学大学院のケネディ・スクールに留学、公共政策学修士号を取得しています。
申し分ないキャリアの上に、ピアノの腕前はプロ並みです。
2003年度の入省時に23歳だったと仮定して、現在38~39歳でしょうね。
高校・大学時代の同級生の証言。
「高校時代から英語力は断トツで、ピアノもうまくて有名でした。今も同窓生とともにリサイタルを開くプロ顔負けの実力です」
「一言で表せば『死ぬほどの努力家』。元々、英語力がずば抜けていたにもかかわらず、外相の通訳をやっていた頃は、休日に通訳学校に通って勉強を続けていました」
外務省関係者も、高尾直さんを絶賛します。
「安倍首相が言い間違えた場合でも、そのまま訳すのではなく、意図を汲み取って、真意を正確に訳す。首脳会談後、議事録が幹部の間で配られるのですが、よくもここまで双方の発言の真意を理解して通訳していると、幹部は皆、舌を巻きます」
メラニア夫人を「マダム・ファースト・レディー」
安倍晋三首相は、ドナルド・トランプ大統領と電話会談を含めて、31回のトップ会談を重ねていますが、全ての通訳を高尾直さんが務めています。
4月26日に、米ホワイトハウスの大統領執務室でで行われた安倍・トランプ会談。
冒頭、トランプ大統領は冒頭、5月25日からの日本公式訪問を念頭に、次のように話しました。
「(天皇陛下のご即位後に)初めて招待されたときは『タイミング的に私は難しい』と申し上げました。『この行事って、日本人にとって、どれほど大事なんですか?』と安倍首相に聞いたら『米国人にとってのスーパーボウルより100倍も大事だ』ということを伝えてくださいました。そして、私は間違いなく行きますよと断念(ママ)しました」
米側の通訳は「断言」を「断念」と誤っています。文章も、日本人の頭にはスーッと入ってきません。
一方、安倍首相は、次の通り、発言しました。
「日本にとっては、陛下がご即位されるというのは大変な、歴史的な出来事でございます。陛下がご退位されて、新天皇が即位されるのは200年ぶりのことになります。初のお客さまがトランプ夫妻になるわけですが、今から楽しみにしています」
高尾氏は最後のフレーズを、こう訳しました。
“and also under the new Emperor, President Trump and Madam First Lady will be the very first state guest”
直訳すると、こんな風になります。
「新しい天皇の下で、トランプ大統領とマダム・ファースト・レディーが、まさにファーストの国賓となるでしょう」
安倍首相は「トランプ夫妻」と述べたのを「マダム・ファースト・レディー」と、王室風に敬語で表現しました。
高尾直さんは安倍首相発言の行間を読み込み、知性を感じさせるスーパー英語表現にしてみせたんです。
しかも、ファーストレディーとファーストを引っ掛けています。さらにベリーファーストに「まさに最初の」と「いちばん大事な」の意味を掛け合わせています。
これぞ「スーパー通訳」ですね。
トランプ大統領から「総理大臣ジュニア」とまで絶賛された高尾直さん。これからも外交のひのき舞台で目が離せませんね。
日米首脳会談の総理の通訳、なんと素晴らしい通訳かと思っていたら…その後ワイドスクランブルでこの方の特集をしてた。なるほど!やっぱり凄い人やったんやね。通訳は語学力だけでなく教養・気配り・機転。色々必要。高尾直さん。#総理の通訳 #高尾首席事務官 #ワイドスクランブル pic.twitter.com/d3KHojgpDp
— Mako☆ (@Beagle08S) 2019年5月27日
高尾直氏の“会津”と“長州”の対立関係についての神通訳。通訳には、語学力以外の相手の意図を汲み取り、ウィットに富んだ言い換え力も必要。直訳すれば、合っていると言うのは違う。#ワイドスクランブル pic.twitter.com/UUcwEe6pM7
— akinbo (@sailouhei) 2019年5月27日
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