貴景勝の大関昇進伝達式の口上は?武士道精神と感謝と思いやりの心












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日本相撲協会は3月27日、大阪市内で臨時理事会を開き、大相撲春場所で10勝を挙げた関脇・貴景勝(22歳)=千賀ノ浦=の大関昇進を承認しました。

注目の口上で、貴景勝は「大関の名に恥じぬよう、武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず、相撲道に精進して参ります」と述べ、決意を表明しました。貴景勝の口上の内容と、伝えたかった真のメッセージをリサーチしてみました。

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前日取材で、前師匠・貴乃花の「不撓不屈」を挙げる

四股名:貴景勝光信(たかけいしょう・みつのぶ)
本名:佐藤貴信(さとう・たかのぶ)
生年月日:1996年8月5日(22歳)
出身地:兵庫県芦屋市。
学歴:私立仁川学院(にがわがくいん)小学校卒業、私立報徳学園(ほうとくがくえん)中学校(偏差値57)卒業、私立埼玉栄(さいたまさかえ)高等学校(偏差値48~66)卒業所属:貴乃花部屋→千賀ノ浦(ちがのうら)部屋
初土俵:2014年秋(9月)場所
得意技:突き、押し
好物:肉、すし、1日10個食べるゆで卵
趣味:昼寝

前日の3月26日、大阪府東大阪市内での宿舎で取材に応じた貴景勝は、抱負を語っていました。

「自分の中で大事にしている言葉をしっかり言いたい」

過去に大関に昇進した力士の口上を、貴景勝は一通り、調べたんです。

注目は、定番となった四字熟語を口上に入れるかどうかでした。そのときは、貴景勝は明言しなかったのですが、報道陣の前で、印象に残った四字熟語入りの口上を3つ挙げました。

まずは、前師匠でもある貴乃花(46歳)が1993年1月、大関昇進の伝達式で述べた口上で使われた四字熟語。

「不撓不屈(ふとうふくつ)」
どんな困難にあっても決して心がくじけないこと。

貴景勝が2014年に貴乃花部屋に入門したとき、まだ存命だった部屋付き親方の故・貴ノ浪(1971~2015、享年43)が1994年1月に述べた口上から。

「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」
目標に向かって、わきめもふらず勇ましく前進すること。

さらに、元大関の現役力士・琴奨菊(35歳)が2011年9月に口上で使った四字熟語。

「万理一空(ばんりいっくう)」
《宮本武蔵「五輪書」から》精神の修養、身体の鍛錬を極めて、心に迷いのないこと。

なじみのない熟語は辞書に当たって、意味を調べた貴景勝。

「先輩方の一つ一つの言葉に、深い意味があると思った」

最後に、貴景勝はこう締め括(くく)りました。

「決意を述べる言葉を練習しまくるのもおかしいです。多少、詰まってもいいから、自分を考えを言えたらいいです」

「武士道・感謝・思いやり」で決意を表明した貴景勝

蓋を開けて3月27日。

貴景勝は東の関脇で迎えた春(3月)場所、10勝5敗の成績を挙げました。

直近3場所の勝ち星の合計が、大関昇進の目安とされる33勝を上回る、34勝です。

これを受けて、日本相撲協会は同日、大阪市の大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)で、次の夏(5月)場所の番付編成会議と、臨時の理事会を開き、貴景勝の大関昇進を正式に決めました。

2014年秋(9月)場所でデビューした貴景勝は、初土俵から28場所での大関昇進です。

年6場所制となった1958年以降では、6番目のスピード昇進です。前師匠の貴乃花の30場所より2場所(4カ月)早いですね。

3月27日午前、大阪市内のホテルで、日本相撲協会の使者を迎えた伝達式で、貴景勝は、以下の口上を述べました。

「謹んでお受けいたします。大関の名に恥じぬよう、武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず、相撲道に精進して参ります」

注目の四字熟語は使わず、貴景勝は「武士道精神」という言葉を使って決意を表明しました。

恩師と両親への感謝を込めて

貴景勝の挙げた言葉は、次の3つです。

「武士道精神」
「感謝の気持ち」
「思いやり」

いったい、どういうメッセージが込められているのでしょうか。

3つのうちの2つ「感謝の気持ち」と「思いやり」は、貴景勝の出た埼玉栄高校の部訓です。


 

兵庫県芦屋市出身の貴景勝ですが、報徳学園中学校(兵庫県西宮市)から、高校は、さいたま市西区の埼玉栄高校普通科アスリートコースに特待生で進学しました。

実は、貴景勝は中学卒業後、そのまま角界に入門するか、高校進学かで悩んでいました。

そんなときに出会った埼玉栄高校の相撲部監督・山田道紀さんから「プロで活躍したいのなら、栄に来なさい」と勧誘されて、高校進学を決めたんです。

埼玉栄の寮では、山田道紀監督が毎朝5時に起きて、全員分のちゃんこを作ってくれていました。

そんな山田監督への思いを込めて、貴景勝は部訓「感謝の気持ちと思いやり」を口上に使ったのでしょうね。

また、貴景勝は常々、父・一哉さん(57歳)と母・純子さん(52歳)への感謝を口にしています。

「籠(かご)に洋服を入れたら洗濯ができていて、昼寝から目が覚めたら飯ができていて、初めて親元を離れて埼玉栄高に行ってから、少しずつ、ありがたみを感じるようになりました。両親には、感謝しかありません」

「武士道精神」とは、不退転の決意を込めて、使ったのだと思います。

前日に3つ挙げた熟語の中で、貴景勝は、琴奨菊の『万理一空』に引かれたみたいでした。

「勉強というか、興味があって見ました。琴奨菊関の『万理一空』はどういう意味か調べて、いい言葉だなと」

万理一空とは、宮本武蔵が『五輪書』で使った言葉で「精神の修養、身体の鍛錬を極めて、心に迷いのないこと」を指します。

力士としての理想の境地ですよね。これに類した言葉を模索するうちに、貴景勝は素直に「武士道精神を重んじ」という表現に行き着いたのではないでしょうか。

貴景勝は春場所の千秋楽、勝てば昇進、負ければ見送りの大一番で、カド番大関・栃ノ心(31歳)=春日野=を押し出して、10勝目を挙げました。

身長175センチは、平成に誕生した大関の中で初の170センチ台です。

平成最後の本場所で、日本人大関となった貴景勝関、昇進おめでとうございます。

新しい元号で初めての場所となる夏場所(5月12日初日。両国国技館)。貴景勝は新大関として、臨むことになります。

改めて、貴景勝関、おめでとうございます。

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