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東京・丸の内に3月5日(火)にオープンした〈松戸富田麺絆(まつどとみためんばん〉の初日に行ってきました。大注目の千葉県松戸市の名店〈中華蕎麦 とみ田〉の東京進出1号店です。
今まで伏せられていたメニューの全容と値段をリサーチしてきました。果たして、味のほうはどうだったんでしょうか? まだ〈食べログ〉にも〈ラーメンDB〉にも載っていないホットな情報を早速、お伝えしますね。
〈松戸富田麺絆〉への行き方は?
東京・丸の内にあるのに、なぜか松戸から始まる〈松戸富田麺絆〉。
東京駅に慣れている人ならともかく、私のように東京の在に住んでいる人や、地方から出て来た人には、どこにあるかなんて、すぐには分かりませんよ。
なので、JR東京駅からの行き方を、改めてコーチングします。
まずは、JR東京駅で降ります。私の使った中央線ホームです。
ホームの説明図です。左上の丸の内南口を目指してください。
間違って、中央口のエスカレーターに乗らないでくださいね。南口はホームの端にあります。
南口のエスカレーターを降りたら、右に曲がってください。丸の内南口と表示が出ています。
改札を抜けたら、いったん、外へ出ます。
右手に交番がありますよ。道が分からなかったら、聞いてください。
そのまま、まっすぐ地下通路に下りましょう。
地下1階に下りると、ショップ&レストランフロアが広がっています。通路をまっすぐ進みましょう。
〈松戸富田麺絆〉の入っている商業施設〈KITTE(キッテ)丸の内〉のフロア図です。KITTEという聞き慣れない建物名は、旧東京中央郵便局の跡地に日本郵便とJR東日本、三菱地所が建てたビルにあるからです。
地下1階の拡大フロアマップです。大事なトイレの位置も、矢印で示しておきますね。トイレに行くときは、必ず後ろの人に断ってから行きましょう。
トイレは広くて清潔
お店に行く前に、トイレのご案内をしちゃいましょう。
男子トイレは、小便器が4つ、個室が3つあります。
ご覧の通り、個室には洗浄便座が付いています。広くて荷物の置けるスペースがあり、とても清潔でしたよ。
4つ並んだ洗面所は、ソープディスペンサーに温水の出る自動水栓でした。もちろん、温風乾燥機も2台付いています。松戸の〈中華蕎麦 とみ田〉は実に清潔なトイレですが、さすが富田治氏(40歳)が選んだ建物だけあって、トイレはとても清潔でした。東京駅でナンバーワンかもしれないです。
〈松戸富田麺絆〉の店内が、ついにベールを脱いだ
7:30に〈KITTEマルシェ〉の〈ラーメン激戦区 東京・丸の内〉に着きました。朝早いせいで、一帯は閑散としていました。
〈松戸富田麺絆〉は、すぐに分かりました。1軒だけ、行列ができていたからです。列に接続しました。見事、6位入賞です。
やはり、富田治さんは松戸に思い入れがあるんですね。東京・丸の内なのにでっかく「松戸」とメタルのレリーフがありました。
松戸の文字の隣には、名物・鯉の躍る姿が描かれています。〈とみ田〉ファンなら、お馴染(なじ)みの絵柄ですよね。
7:45になって、行列用のテープが張られました。
行列は、次の通り、4重に並ぶことになっています。29人目以降は、通路を隔てたお隣の〈成城石井〉わきに並びます。
2人以上のグループ客は、全員が揃ってからお並びください。また、食券は後買いです。
10:30をすぎると、ガラス壁を覆っていたシェードが引き上げられました。ついに〈松戸富田麺絆〉の店内が姿を現しました。
ご覧の通り、8人掛けのカウンターが、縦に4列あります。
2人掛けのテーブル席も2つあります。客席は、全36席ですね。
開店前に全員で記念撮影、「エイ、エイ、オー」と気合い
開店15分前の10:45分になって〈ラーメン激戦区 東京・丸の内〉の全5店主が揃って、オープニングセレモニーが始まりました。メディアも大勢、駆け付けています。
最初は気付かなかったんですが、電光看板の前が、両引きのガラス戸になっています。
店内では、本店でお馴染みの石井さん、〈とみ田〉グループの店主さん、助手さんらが支度に余念がありません。間もなく、開店です。
食券自販機は店内に1台あります。初めて見るハイテク自販機です。
富田治さんも上機嫌で、店外に出て来ては、顔見知りの人に笑顔で挨拶(あいさつ)を欠かしません。
10:50、店内にいた各店主さんらが、店前に出て来て、直前の記念撮影です。求めに応じて「エイ、エイ、オー」と気合いを込めます。
店内の一角には、東池袋大勝軒の総帥(そうすい)、故・山岸一雄さんと修業時代の富田治さんの2ショット写真も飾られています。
礼儀正しい富田治さんは、早朝から並んでいたPPのお客さんにもきちんと挨拶です。
今日の富田治さんは、背中に「富」と染め抜かれた藍色の作務衣、左腕には日の丸、白地に金字で山岸一雄と名前の入った白の前掛け姿でした。カッコイイです。自らは、厨房(ちゅうぼう)に立つと言うより、全体的なプロデュース、指示、目配り、挨拶で専らでした。その姿は、まるで諸大名に号令する天下人(てんかびと)、傾(かぶ)き者の織田信長を思わせます。
メニューが登場、つけめん並920円、もりそば並900円
11:00、定刻通りに開店しました。結局、2時間半、待ちました。でも〈中華蕎麦 とみ田〉の歴史的瞬間に立ち会えて感動です。
一人ひとり、一組ずつ、店内に入って、まずは自販機で食券を買います。
ついに〈松戸富田麺絆〉のメニューが全貌を現しました。
自販機は、タッチパネル式でトップ画面が「つけめん」「もりそば」「中華そば」の3つに分かれています。
係の人にお願いして、一通り、見せていただきました。
まずは「つけめん」。
画像だけでは小さくて見えにくいと思うので、別表を付けますね。
濃厚つけめん(濃厚豚骨魚介極太麺) | |
並(200g) | 920円 |
大(320g) | 1070円 |
特(450g) | 1220円 |
半熟味玉濃厚つけめん | |
並(200g) | 1040円 |
大(320g) | 1190円 |
特(450g) | 1340円 |
柏幻霜ポーク全部乗せ濃厚つけめん | |
並(200g) | 1620円 |
大(320g) | 1770円 |
特(450g) | 1920円 |
柏幻霜ポーク焼豚濃厚つけめん | |
並(200g) | 1520円 |
大(320g) | 1670円 |
特(450g) | 1820円 |
つづいて「もりそば」。
もりそば(元祖つけめん) | |
小(200g) | 900円 |
並(250g) | 900円 |
大(350g) | 1000円 |
特(480g) | 1150円 |
半熟味玉もりそば | |
小(200g) | 1020円 |
並(250g) | 1020円 |
大(350g) | 1120円 |
特(480g) | 1270円 |
柏幻霜ポーク全部乗せもりそば | |
小(200g) | 1600円 |
並(250g) | 1600円 |
大(350g) | 1700円 |
特(480g) | 1850円 |
柏幻霜ポーク焼豚もりそば | |
小(200g) | 1500円 |
並(250g) | 1500円 |
大(350g) | 1600円 |
特(480g) | 1750円 |
最後に「中華そば」。
中華そば | |
並(180g) | 900円 |
大(300g) | 1050円 |
特(450g) | 1250円 |
半熟味玉中華そば | |
並(180g) | 1020円 |
大(300g) | 1170円 |
特(450g) | 1370円 |
柏幻霜ポーク全部乗せ中華そば | |
並(180g) | 1600円 |
大(300g) | 1750円 |
特(450g) | 1950円 |
柏幻霜ポーク焼豚中華そば | |
並(180g) | 1500円 |
大(300g) | 1650円 |
特(450g) | 1850円 |
サイドメニューは、卓上にもあります。
サイドメニュー | |
心の味餃子 1個~ | 150円~ |
焼豚ごはん(柏幻霜ポーク使用) | 400円 |
ライス(千葉県産) | 200円 |
小ライス | 150円 |
ドリンク | |
ビール(エビス)小 | 450円 |
ハイボール | 400円 |
黒ウーロン茶(グラス) | 200円 |
お土産(お持ち帰り) | |
とみ田 濃厚つけめん1食 | 900円 |
とみ田 濃厚つけめん3食 | 2650円 |
切り落としチャーシュー(200g) | 400円 |
心の味餃子(冷凍・焼) 1個~ | 150円~ |
私は事前に決めていた通り、もりそばのあつもり並を頼みましたが、アドリブで「心の味餃子」も頼むことに。支払いは、交通系ICカードと現金が使えます。
メニューと価格設定は、ほぼ予想通りでしたね。
松戸の本店では、つけめん並(250グラム)は900円ですが、麺量を200グラムに下げて、920円に抑えてくれています。さすが、良心的です。
一方で、富田治さんが再現したという故・山岸一雄さんのもりそばは、同じ麺量200グラムでも、20円下げて900円です。富田治さんの思いが感じられる価格設定ですね。
「心の味餃子」は1個150円ですが、量が多いので、2~3個を勧められました。それで3個をお願いしました。
しめて1350円。心を躍らせて、店内のカウンター席に着きます。
レジェンドの味を再現「午前中のスープを目指した」
店内に入ると、柱に飾られた故・山岸一雄氏の巨大な肖像が目に付きます。本当に、富田治さんの山岸一雄さんへのリスペクト、愛にあふれた店内です。
席に着くと、氷の入った水が供されます。松戸の本店と違って、丸い氷ではありませんが、メタリックなテーブルと相まって、とってもハイセンスです。
この金属製のグラスは錫(すず)製でしょうか。快い持ち重りがして、それでいて氷の冷たさを感じさせません。こんなところにも、細やかな心遣いが表れています。
割り箸(ばし)のほか、卓上調味料は、とみ田ダブル(ブラックペッパーとホワイトペッパーの混合)、一味、ラー油、酢、醤油(しょうゆ)です。
配膳(はいぜん)されるまでの間、卓上に置かれていた品書きを読みます。
つけめんの食べ方もあります。でも、興奮しすぎて、頭に入ってきません(笑)。
特製全部トッピングと思っていたのは、千葉県柏市のブランド豚、柏幻霜(かしわげんそう)ポーク全部乗せ(700円)でした。
注文品の着丼です。もりそばのあつもり(900円)です。
麺は、故・山岸一雄さんが実際に使っていた小麦粉を使用し、当時の味を再現しました。
こちらが、つけ汁。今の〈東池袋大勝軒本店〉のつけ汁と、色も味わいも変わっていますよね。
続けて「心の味餃子3個」(450円)。想像以上に大きいです。日高屋など通常のラーメン店の餃子の2個分ぐらいの容量があります。
旨い! 超絶に美味(おい)しいです。今の〈東池袋大勝軒本店〉のもりそばと違って、甘さが控えめ、あっさりした味わいです。
その分、豚、鶏、魚介の出汁(だし)が前面に出ていて、まさに、これぞ滋味に溢れた逸品。
しかし「心の味餃子」は初日オペのためか、見た目から明らかに焦げ焦げ。果たして、焼けた皮を食べ千切るのに力が要りました。
ただし、柏幻霜ポークを使った中の餡(あん)は確かに美味しかったので、次回以降に期待です(笑)。85点。
改めて、もりそばのつけ汁の中のメンバー紹介です。叉焼(チャーシュー)1枚、小さく切った海苔(のり)、茹(ゆ)で卵のハーフカット、メンマが入っていました。
もちろん、トレードマークのかわいいミニナルトも。
しかし、時間が経つと、あつもりが乾き始めました。パサついて、くっつくようになります。よく他店では油でコーティングしたり、二郎系ではスープに浸してくれたりしているので、そうはならないのですが。
それと、つけ汁の温度が低いのも気になりました。あつもりで、ややぬるいと感じるのですから、冷たいもりそばでは、もっとぬるく感じたでしょう。
そこら辺が、初日オペの課題と感じました。エラソーにごめんなさいね。
さいごに、とみ田ダブルで味変して、あつもりをいただきました。また、味わいが変わって、美味しかったです。
完食いたしました。姿が完全に現れた有田焼の鉢が美しいですね。相変わらず、富田治さんの美意識を感じさせます。
締めに、石井さんにスープ割りをお願いしました。新しいレンゲを付けて出されました。スープ割りを啜(すす)ると、先ほどとはまた変わった味わい。
つけ汁というより、何かの吸い物、椀物(わんもの)を食している気になりました。
こちらの全部、平らげて、久しぶりのKKです。もりそば並(250グラム)は私の胃につるりんと入ってゆきましたが、大ぶりの餃子3個と食べ合わせると、もうお腹いっぱいです。
食後、近くにいた富田治さんに話せる機会がありました。
――美味しかったです! 〈東池袋大勝軒本店〉のつけ汁と違っていて、驚きました。甘さ控えめ、それでいて出汁が前面に出ている。富田さんの修業時代のもりそばを再現したのでしょうか?
「そうですね。昔の味わいに近付けるように作りました。それと、開店したばかりの(午前中の)スープを目指しています」
ごちそうさまです。初日オペを割り引いても、都内屈指のレベルであることに間違いはありません。
松戸の〈とみ田〉が、向こうから東京に来てくれた。
これからも〈松戸富田麺絆〉に通いたいと思います。
松戸富田麺絆に行ってみた!行列のコツや待ち時間に整理券はある?
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