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スーパーボランティア尾畠春夫(おばた・はるお)さん(79歳)が、東京から自宅のある大分県日出町(ひじまち)への1100キロの徒歩での帰宅を断念しました。現在はすでに自宅に戻っています。
テレビ朝日コメンテーターの玉川徹(たまかわ・とおる)さん(56歳)は「原因は、我々テレビ人」と2月27日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、反省の弁を述べました。いったい、何があったのでしょうか? 緊急リサーチです。
人が集まりすぎて危険に、交通渋滞に警察も出動
尾畠春夫さんは1月19日、トレードマークの赤いハチマキ姿で、リヤカーを引き、東京の梅屋敷駅を出発しました。
当初の予定では、1100キロの道のりを3カ月かけて、歩き通すはずでした。
単に徒歩での帰宅ではなく「世界のこどもたちの幸福をねがう旅」と銘打って、各地で人々と触れ合ってきました。
しかし、尾畠春夫さん目当てで、通行人が集まりすぎました。そのため、交通の危険を考え、2月23日に静岡県浜松市で、徒歩の旅を断念しました。
「子供2人の手を引いたり、胸に子供を抱く人もおって。私と記念写真を撮ろうと、片手でカメラを持つ、子供の手を離す。
そしたら、子供パッと離れる。どこに行くのか、分からないでしょ。
『カメラよりも、子供の命が大事だから。絶対に子供の手を離さないでね』って何回言うても、なかなか聞いてくれんでね」
尾畠春夫さんが危険を感じ始めた頃、交通渋滞まで起こり始めました。
「お巡りさんも来て『ここは駐車禁止だから、出て下さい』って言うのに、ハザードを点(つ)けたまま、動こうとしないんですよ。
動こうにも、車がピタッと後ろから来て、どんどん動きが取れなくなって、これは事故が起こるなと思って」
徒歩の旅を断念した2月23日は、過去最悪の異常事態まで引き起こしてしまいました。
「今までの中で一番人が集まったんです。人も歩けない自転車も通れない状態。これは異常事態だなと思って。
総合的に見て、これは交通事故になるな、と。悪いけど、自分が身を引けば、交通事故もなくて済む。自分の個人的な判断で、今回の旅は、ここでやめるって決めたんです」
尾畠春夫さん「申し訳ない気持ちでいっぱい。必ず恩返しを」
独占取材を受けていた「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演した尾畠春夫さんは、涙を流して謝りました。
「皆さんから励ましの言葉をいただいたのに、途中でやめてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
だけど、私は受けた恩は、絶対に忘れないから。必ず何かの形で、恩返しは、させてもらいたいなと思っています」
テントの中で尾畠さんに騒ぎすぎって言われたときから少し報道を控えめにした方がよかったのでは?一日動けなかったのを嫌とは思っていないとは言ってたけど、居場所を特定されると負担になるから少し報道を控えてほしかったからそういう話をしたのでは? #尾畠さん #尾畠春夫
— Fujiedahanako (@fujiedahanako) 2019年2月26日
尾畠春夫さん“大分まで歩いて帰る旅”断念 わが家に 「恩返ししたい」
ネット上で行方不明とまで伝えられ、情報が錯そうする中、当の尾畠さんの姿は25日、自宅のある大分・日出町にあった。#FNN pic.twitter.com/5n6sJ5841r
— FNN.jpプライムオンライン (@FNN_News) 2019年2月26日
玉川徹が反省「テレビでやったから、人が増えすぎてしまった」
一方「羽鳥慎一モーニングショー」の宇賀なつみアナ(32歳)は、沿道の人々との交流を振り返りました。
「行く先々で、『尾畠さんと話すと力をもらえる気がした』『穏やかになれた』という声が上がりました」
羽鳥慎一キャスター(47歳)は、尾畠春夫さんの勇気をたたえました。
「この人気は、こういう人は今いないから、なんですかねえ」
コメンテーターの浜田敬子「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長は、尾畠春夫さんの人気を分析してみせました。
「優しさをリアルに肯定し合うことで、共感の輪が広がったのでしょう」
しかし、同じコメンテーターの玉川徹さんだけは、尾畠春夫さんに徒歩の旅を断念させたのは、メディア、テレビのせいだったと反省していました。
「最後まで、旅をしてほしかった。
人が増えすぎたのは、テレビでやったからで、テレビ人としてどうなのかなと思います。
最後まで密着してから、放送すればよかった」
確かに、玉川徹さんの発言は、一理あります。
尾畠春夫さんの出発から、旅の経過を大々的に報じては、こんな結果になると予測できて当然です。
それを実際に歩き始めてから、大混乱を招いたでは、お話になりません。
密着ロケをしつつ、尾畠春夫さんが自宅に帰り着いてから、撮りだめたビデオを放送すればよかったんです。
あるいは、百歩譲って、日出町に差し掛かったところで、生放送してもよかったですよ。
それを今回は、まるで箱根駅伝みたいにマスコミが大騒ぎしたため、こんな残念な結果に終わってしまいました。
視聴率を稼ぎたいがために、せっかくの尾畠春夫さんの冒険をつぶしてしまったんです。
79歳の尾畠春夫さんに、1100キロの徒歩の旅にチャレンジする機会はめったにないでしょう。
本当に、悔しいです。惜しい。もったいなかった。
私は、尾畠春夫さんが1100キロを歩き通して、自宅に凱旋(がいせん)する姿を見てみたかったです。
尾畠春夫さんが謝る理由はありません。むしろ、謝るべきは、マスコミも含めた世間の好奇の目でしょうね。
もしも、尾畠春夫さんが再び徒歩の旅を始めるチャンスがあれば、今度こそ、静かに見まもってほしいです。
それと安全を考えて、やはり同行者が付くべきだと思います。冒険と無謀は、違います。
真の冒険は、リスクをきちんと最初から考慮に入れて、節度を持った行動であるべきです。
尾畠春夫は今どこを歩いてる?2/26の現在地や目撃情報に安否確認!
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