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競泳女子のエースで、2020年東京五輪の有力金メダル候補、池江璃花子(いけえ・りかこ)さん(18歳)が2月12日、自身のTwitterで白血病であることを告白しました。
白血病って? 治療は可能で、助かるの? 復帰できるとしたら、いつ? 東京五輪には間に合うの? 緊急リサーチしました。
Twitterで告白「信じられず、混乱している」
池江璃花子さんのTwitterは2月12日14:00ごろ、投稿がありました。
「ご報告です」との文章に、画像としてメッセージが添えられていました。
「応援してくださる皆様、関係者の皆様へご報告があります。
日頃から応援、ご支援を頂きありがとうございます。
この度、体調不良としてオーストラリアから緊急帰国し検査を受けた結果、『白血病』という診断が出ました。
私自身、未だに信じられず、混乱している状況です。
ですが、しっかり治療をすれば完治する病気でもあります。
今後の予定としては、日本選手権の出場を断念せざるを得ません。今は少し休養を取り、治療に専念し、1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたいと思います。これからも温かく見守っていただけると嬉しいです。
池江璃花子」
メッセージを敢えて画像にしたのは、長文メッセージを送りたかったからだろうと思われます。
池江璃花子さんは1月18日から、約3週間のオーストラリア合宿に出発していました。
しかし、2月7日までの予定だった合宿を、途中で中止して、日本に帰国していました。
帰国してから今までの間に「白血病」との診断が下され、心の整理を付けてから、Twitterで病名を告白したのでしょうね。
白血病とは、どんな病気?
白血病とは、早い話、血液の癌(がん)です。
怖そうな病名と違って、決して血が白くなる病気ではありません。
『南山堂 医学大辞典』に当たって一生懸命、調べてみました。
人間の血液は、赤血球、白血球、血小板(けっしょうばん)という三つの細胞から出来ています。
赤血球は、全身の細胞に酸素を送り届ける役目を果たします。
白血球は、体内に侵入した病原菌を殺したり、体の中で炎症が起きたときに、活発に働いて炎症を鎮めたりします。
血小板は、傷が出来たときに、血管の穴をふさいだり、かさぶたとなって傷を治す役割を果たしたりします。
どれも、人間の身体にとって重要な役割を果たしていますが、血液ができる過程でバランスが崩れ、病気の白血球が異常に増える状態が、白血病です。
白血球が多くなり過ぎると、相対的に赤血球や血小板が少なくなります。
異常な白血球が増えることで、正常な白血球や赤血球、血小板が減少して、逆に感染症にかかりやすくなります。
だるい、立ちくらみ、疲れやすいなどの貧血の症状が出たり、出血が止まりにくいなどの異常な症状が現れたりします。
また、全身で炎症が生じるため、だるさ、疲れやすさ、抑うつなどの症状も現れたりします。
夏目雅子、本田美奈子.、團十郎…白血病で亡くなった有名人たち
『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)のヒロイン、アキの命を17歳で奪った病気が白血病でした。
女優の夏目雅子さん(1957~85、享年27)、タレント本田美奈子.(ほんだ・みなこ)さん(1967~2005、享年38)、歌舞伎俳優の市川團十郎さん(1946~2013、享年66)、カンニング竹山さんの元相方・中島忠幸さん(1971~2006、享年35)、格闘家アンディ・フグさん(1964~2000、享年35)、元プロ野球選手・大豊泰昭(たいほう・やすあき)さん(1963~2015、享年51)、映画監督・溝口健二さん(1898~1956、享年58)、作家・池波正太郎さん(1923~1990、享年67)、落語家・10代目桂文治さん(1924~2004、享年80)、中川翔子さんの父・中川勝彦さん(1962~94、享年32)も、白血病で亡くなっています。
元キャスター大塚範一さん(70歳)は2011年11月、急性リンパ性白血病のため「めざましテレビ」(フジテレビ系)のキャスターを降板しています。
若くして発病しやすい癌として、セカチューこと『世界の中心で、愛をさけぶ』のみならず、米映画『ある愛の詩』(1970)、山口百恵さん主演のドラマ「赤い疑惑」(1975~76、TBS系)などでも、ヒロインは白血病にかかり、若くして命を失っています。
美人スイマーの池江璃花子さんも、まさか白血病にかかるとは。
驚きのあまり、言葉も出て来ません。
白血病の原因は?
血液をつくる造血幹細胞は、頻繁に細胞分裂を繰り返しています。
そのため、年を取るほど、遺伝子に傷のある造血幹細胞が多く生まれます。そうした異常な造血幹細胞が、白血病を引き起こすと見られています。
特徴としては、造血幹細胞は、他の組織よりも、常に頻繁に細胞分裂を起こしているため、若い人でも、白血病にかかる可能性があります。
白血病の治療法は?
急性白血病の治療では、まず全ての異常な白血球(白血病細胞)を消滅させてゆきます。
具体的には、複数の抗がん剤を組み合わせた抗がん剤療法を行い、数週間で骨髄の白血病細胞を完全に死滅させます。
次に、正常な骨髄の細胞のみが増えて回復してきた頃、適切なドナーがいる患者は、造血幹細胞移植を行います。
と書くと、何やら簡単に見えますが、現実の治療は大変です。
抗がん剤は一般に、本人がギリギリ生きながらえるぐらいのレベルで、癌細胞を叩きます。そうじゃないと、癌細胞は消滅しないです。
抗がん剤は、癌細胞だけではなく、正常な細胞にも影響を与えますから、患者さんはひどく苦しみます。
頭髪を含めた全身の毛が抜けたりします。吐き気やだるさに悩まされます。
起きていられないので、一日中、横になっていなければなりません。
今回、池江璃花子さんは急性白血病なのか、慢性白血病なのか、明らかにしていませんが、オーストラリア合宿を切り上げて帰国したぐらいですから、ほぼ急性白血病でしょう。
なので、上記の治療法が取られると見られます。
復帰の時期は? 東京五輪は間に合う?
元キャスターの大塚範一さんは2011年11月2日から、体調不良で「めざましテレビ」を休演。直後に診察を受けたところ、急性リンパ性白血病と診断されました。
入院して闘病生活に入ったた大塚範一さんは2012年10月1日、退院を果たします。実に334日、10カ月29日の闘病生活でした。
2020年東京五輪の競泳日程は、7月25日(土)から8月6日(木)まで、延べ10日間にわたって行われます。
きょう2月12日(火)から開幕の7月25日まで163日、5カ月13日しかありません。
大塚範一さんの例を当てはめると、池江璃花子さんは、とても本番の東京五輪には間に合いませんよね。
ましてや、池江璃花子さんはアスリートです。
ずっとベッドの上で横たわっていては、トレーニングが出来ません。
一般人だって間に合わないのに、アスリートの池江璃花子さんが、東京五輪に出られる可能性は、ほぼゼロと見ます。
日本人として残念でなりません。
ですが、まだ18歳の池江璃花子さんには2024年パリ五輪、2028年ロサンゼルス五輪に出るチャンスがあります。
今はただ、ひたすら闘病に専念すべきだと思います。
白血病と闘う池江璃花子さんを、これからも応援、見まもってゆきたいと思います。
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