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「鬼神童子ZENKI(きしんどうじゼンキ)」などの作品で知られる漫画家・黒岩(くろいわ)よしひろさんが5月8日、心筋梗塞(しんきんこうそく)のため、55歳で亡くなりました。妻ゆうき凛(ゆうき・りん)さん(51歳)が16日、黒岩よしひろさんの公式ブログで、明らかにしました。
突然の訃報に、びっくりされた方も多いのではないでしょうか。情報が少ない中で、黒岩よしひろさんの命を奪った心筋梗塞とは何か、一般の読者の方が参加できる葬儀・告別式やお別れの会の情報を緊急リサーチしてみました。
突然の訃報、死の前日までブログ更新
氏名:黒岩よしひろ(くろいわ・よしひろ)
生年月日:1962年9月9日
死亡年月日:2018年5月8日(享年55)
出身地:長野県上水内郡信州新町(現・長野市)
家族:妻ゆうき凛(ゆうき・りん、51歳、漫画家)、子
血液型:O型
デビュー:1983年「週刊少年ジャンプ」
わたしも含めて、とにかく、ビックリされた方が多いのではないでしょうか。
人気漫画家の黒岩よしひろさんですが、病気を患って、闘病中との話も全く聞こえてきませんでした。
実際、黒岩よしひろさんの公式ブログを読むと、病気や死の予感などは、全く感じられないんですよ。
例えば、5月6日付で、黒岩よしひろさんは「スーパーで」という記事を投稿しています。
「町の歩いていけるスーパーに行って、今さら気付いた。
日用品が、ない。
トイレットペーパーやティッシュはあるけど。
消臭剤を買おうと思ったら、ない」
トイレの消臭剤がないって心配をしていた2日後に亡くなるんですから、黒岩よしひろさんが、いかに急死だったか分かりますよね。
また、5月7日付の生前最後のブログ記事「仕事してた」では、こんなふうに書かれています。
「ゴールデンウィークが終わった。
といっても、何も変わらない。
だって、いつもの月と同じで、ずっと仕事をしてたから」
ブログ記事には、片足を抱えて台に座る女の子のデッサンも添えられています。
それを見る限り、黒岩よしひろさん自身も、あるいは周囲も全く死を予期していなかったと分かります。
サッカー松田直樹さん、プロ野球小林繁さんらの命も奪った心筋梗塞とは?
そんな黒岩よしひろさんの命を突然、奪った心筋梗塞とは、どんな病気なのでしょうか。
簡単に言うと、心臓に酸素や栄養を送り込む冠動脈(かんどうみゃく)に急に血液が流れ込まなくなるため、心筋が壊死(えし)を起こしてしまった状態です。
原因の多くは、血栓(けっせん)という血の塊で、冠動脈が詰まってしまう状態です。
前胸部の激痛を伴い、血圧の低下、ショック状態を示し、死亡することが少なくありません。中年以後に多い成人病です。
サッカー元日本代表の松田直樹(まつだ・なおき)さん(享年34、2011年)、タレントの安西マリア(あんざい・まりあ)さん(享年60、2014年)、元力士のタレント龍虎(りゅうこ)さん(享年73、2014年)、日本相撲協会の理事長を務めた魁傑將晃(かいけつ・まさてる)さん(享年66、2014年)、江川事件で移籍した元プロ野球投手の小林繁(こばやし・しげる)さん(享年57、2010年)らの命を奪った恐ろしい病気ですね。
英語では、俗にハートアタックと呼ばれ、突然、倒れて亡くなることが多い病気です。
日本では年間15万人が発症し、そのうち30パーセントの4万5000人の方が亡くなっています。
血栓で冠動脈が詰まってしまった状態を心筋梗塞といい、詰まってはいませんが、動脈硬化で冠動脈が細くなった状態を狭心症(きょうしんしょう)と呼びます。
予防法としては、とにかく動脈硬化を遅らせること。
具体的には、禁煙、ウオーキングなどの適度な運動、食物繊維やミネラル分の多いバランスの取れた食事、ストレス回避などです。
また、胸や背に痛みを覚えたときは、ためらわずに医療機関での診察を受けることが大事です。
2018年2月に急死した俳優の大杉漣(おおすぎ・れん)さん(享年66)は、食事を終えてホテルに戻った後「お腹が痛い」と訴えて病院に行きましたが、実は急性心不全でした。
心臓の病気は、時に背中やお腹の痛みとして感じられるので、素人判断せず、医師の診察や検査を受けることが、何よりも重要です。
お別れの会はいつ? 一般読者も参列できるの? 連載作品はどうなる?
黒岩よしひろさんの公式ブログでは、5月16日午前、妻名義で「大切なお知らせ」という記事がアップされました。
「2018年5月8日、夫の黒岩よしひろが心筋梗塞のため
永眠いたしました。すぐにお伝えしなければと思いましたが、あまりにも突然の
ことでご報告が遅くなりました。
葬儀は親族のみで行いました」
ご覧の通り、すでに葬儀は、内々の親族のみで行われました。
初七日が過ぎたので、5月16日に訃報がアップされたのでしょうね。
また、奥様は次のようにも書かれています。
「今は私も大変ショックを受けておりますので、大変申し訳ありませんが、問い合わせ等は控えていただき、そっと見守っていただければと思います。
TwitterでのリプやDMも返事が返せないことを
ご理解いただきたく存じます」
というわけで、現段階では、一般の読者も参列できるお別れの会が開かれるのかどうか、不明です。
しかし、類似のケースを調べると、おそらく後日、何らかのお別れの会が開かれるものと思われます。
例えば、2015年11月30日に93歳で亡くなった漫画家・水木しげる(みずき・しげる)さん。
12月1日にお通夜で、12月2日に親族だけで、自宅のある東京都調布市のお寺で、葬儀が行われました。
しかし、翌2016年1月31日に、東京・青山葬儀所でお別れの会が開かれ、一般の弔問客ら7800人が参加して、亡き水木しげるさんを忍びました。
水木しげるさんの場合、ご臨終からお別れの会まで、ちょうど2カ月でした。
調べてみたら、お別れの会の多くは、亡くなってから数カ月後に開かれることが多いですね。
黒岩よしひろさんも、2カ月後の7月上旬ぐらいにはお別れの会が開かれる可能性が高いと思われます。
黒岩よしひろさんの遺作になってしまった「乙女神天照(オトメガミアマテラス)」を連載していたホーム社のWEB漫画サイト「Z」では、こんなふうに追悼文が載せられています。
「『Z』では、サイト開設時より『乙女神天照』の連載を開始され、
日本神話をモチーフとした新しいヒロイン像を作ろうと挑戦されておりました。
連載につきましては、現在掲載中の第13話をもちまして
誠に残念ながら終了とはなってしまいますが、
途中までペンの入った最新の第14話、およびラストまでのアイディアは
ご遺族の協力のもと読者の皆様に見て頂けるような形にできればと考えております」
つまり、未完の『乙女神天照』の第14話は、協力を得て、読者の目に触れるように届けたいとの意思を表明しています。
もしかしたら、黒岩よしひろ作品の版元の出版社さんらが中心になって、夏休みの7月にもお別れの会が開かれるかもしれません。
新しい情報が入り次第、このブログで追記という形でお知らせしてゆきたいと思います。
最後に、黒岩よしひろさんのご冥福(めいふく)を心からお祈り申し上げます。
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