
スポンサードリンク
世界陸上選手権に2回出場した元女子マラソン日本代表の原裕美子(はら・ゆみこ)容疑者(35歳)が、万引き容疑で逮捕されてから、1週間が経ちました。
地元の栃木県足利市(あしかがし)の人々を涙を流すまで、ガッカリさせた、マラソン女王の転落事件。どうやら、事件の背後に“夫”との破局があったみたいなんです。真相を緊急リサーチしてみました。
商品の数が合わず、防犯カメラで発覚
万引き事件は、7月30日(日)午後4時15分ごろ、起きました。
原裕美子容疑者は、足利市大月町(おおつきちょう)の〈セブン・イレブン足利大月町店〉で、化粧品や清涼飲料水、お菓子など8点(2673円相当)を盗んだ疑い(窃盗〈せっとう〉容疑)で、栃木県警足利署に逮捕されました。
栃木県警の発表によると、〈セブン・イレブン足利大月町店〉で、棚卸しをしていたところ、在庫品の数が合わなかったので、店から警察に通報しました。
警察官が店に赴き、防犯カメラの映像などを確認したところ、原裕美子容疑者が浮かび上がりました。
警察官が原裕美子容疑者に事情を聴いたところ、原裕美子容疑者は、
「(わたしが盗んだのに)間違いありません」
これを受けて、栃木県警は、お盆休みをまたいだ8月17日、原裕美子容疑者を窃盗容疑で逮捕しました。
誰よりも真面目でストイック、それが「なぜ…」
氏名:原裕美子(はら・ゆみこ)
生年月日:1982年1月9日(35歳)
出身地:栃木県足利市(あしかがし)
住所:足利市南大町(みなみおおまち)
学歴:足利市立山辺(やまべ)中学校卒業、栃木県立氏家(うじいえ)高等学校(現・さくら清修高等学校、偏差値46)入学、私立宇都宮文星(うつのみやぶんせい)女子高等学校(偏差値40~55)に転校、卒業
所属チーム:京セラ、ユニバーサルエンターテインメント(佐倉アスリート倶楽部)、AASPランニングクラブ
身長:163センチ
体重:43キロ
自己ベスト:5000メートル 15分38秒81 (2004年7月)
1万メートル 31分24秒33(2005年4月、兵庫リレーカーニバル)
ハーフマラソン 1時間9分28秒(2002年1月)
フルマラソン 2時間23分48秒(2007年1月、大阪国際女子マラソン)
原裕美子容疑者の逮捕が発表されると、地元・足利市民から落胆の声が聞かれました。
中には、東京から押し寄せたマスコミにインタビューされて、涙を流す人もいました。
そりゃあ、そうでしょう。原裕美子容疑者は、地元でナンバーワンの有名人、名士なんです。足利の“希望の星”だったんです。
原裕美子容疑者は2000年3月、宇都宮文星女子高等学校を卒業した後、実業団の強豪チーム、京セラ(京都)に入社しました。
初マラソンだった2005年3月、名古屋国際女子マラソンで初優勝し、世界陸上競技選手権ヘルシンキ大会の日本代表に選出されました。
2005年8月の世界陸上競技選手権ヘルシンキ大会で、原裕美子容疑者は、粘り強い走りを見せ、日本勢トップの6位入賞を果たしました。
2007年1月の大阪国際女子マラソンでは、ライバル渋井陽子(しぶい・ようこ)さん(38歳)を突き放して独走、自己最高となる2時間23分48秒で優勝しました。
この結果、2007年9月の世界陸上競技選手権大阪大会に、日本代表として2度目の選出をされました。
しかし、本大会では、原裕美子容疑者は腹痛を起こし、さらに、左太腿(ふともも)を痛めて、18位に終わりました。
そのころから、度重なるケガに襲われ、記録が伸び悩むようになってゆきます。
京セラを退社し、足利に帰って、単独でトレーニングを続けていました。
2010年1月、再起を懸けて、原裕美子容疑者は小出義雄(こいで・よしお)監督(78歳)が率いるユニバーサルエンターテインメント(佐倉アスリート倶楽部)に加入しました。
小出義雄監督が、当時の原裕美子容疑者を振り返っています。
「知人から紹介されて、指導することになったんです。
原は、本当に、くそ真面目(まじめ)な子なんですよ。
何を言っても『はい、分かりました』と答える子でした。
ひたすらストイックで、チームの誰よりも練習していました」
名コーチの指導を受け、原裕美子容疑者は2010年8月、北海道マラソンに出場、2時間34分12秒で、復活優勝しました。
しかし「好事、魔多し」。
故障を繰り返して2013年3月、現役を引退して、ユニバーサルエンターテインメントを退団。足利市の実家に戻っていました。
結婚式を挙げた男性と、入籍前に破局
原裕美子容疑者の父は、ガックリと、肩を落とします。
「まだ、本人と接触できていませんし、連絡もないんで、分からないんです。
今はただ、残念だという気持ちで、いっぱいです。
何で、こんなことになっちゃったのか……何で、っていう……」
しかし、マラソン関係者の間では「原裕美子容疑者の転落の原因は、恋人との破局」という見方が、広まっています。
原裕美子容疑者は2016年秋、働いていた地元の財団法人を退職し、足利市内在住の男性と結婚式を挙げました。
しかし“夫”とは、入籍する前に破局。
足利市内の実家に戻り、現在まで、群馬県太田市のスーパーで働いていたんです。
県境を越えたといっても、原裕美子容疑者の最寄り、東武鉄道伊勢佐木線の野州山辺(やしゅうやまべ)駅から、太田市の太田駅まで電車で32分です。じゅうぶん、通勤できる距離ですよね。
小出義雄監督が、その間の事情を打ち明けています。
「体を壊して入院していたから出席できなかったけど、僕にも結婚式の招待状が来ましたよ。
20代、30代の女性が、結婚を考えていた男性と、うまくいかないと、それはもう、ハンパじゃないショックを受けると思うんだよね。
あの子は、いつでも、何事でも、真剣だったから、他人には見えないストレスがあったのかなあ……」
ウーン、小出義雄監督の推察通りなのかもしれませんが、わたしは、ちょっと疑問に思います。
というのは、太田市は、原裕美子容疑者の実家から、直線で約5キロの南東にあります。
一方、犯行現場の〈セブンイレブン足利大月町店〉は、原裕美子容疑者の実家から、直線で約6キロの北西にあります。
つまり、正反対の方向にあるんですよ。
あくまでも一般論ですが、実家と職場のルートとはまったく正反対の方向の、しかも職場よりも遠いコンビニで、万引きをするって、あまり考えられないと思うんです。
しかも、一つや二つなら「出来心」で説明がつきます。
でも、計8点2673円相当の商品を万引きするのは、とても「出来心」じゃ説明がつきません。
やっぱり、確信犯なのかな、と思います。
警察も、原裕美子容疑者の犯行を相当悪質と判断したから、逮捕と発表に踏み切ったのではないでしょうか。
いくら、著名人とはいえ、通常の万引きなら逮捕や発表はされないと思うんですが、ね。
今はただ、元エリートランナーの更生を願うしか、ありません。
原裕美子が執行猶予中に再び逮捕!群馬でキャンディー万引き容疑
スポンサードリンク