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第99回全国高校野球選手権大会の準決勝で、大会ナンバーワン捕手として注目される広陵(こうりょう)の中村奨成(なかむら・しょうせい)捕手(18)が8月21日、1985年にPL学園の清原和博さん(50)が記録した1大会最多の5本塁打を32年ぶりに抜きました。
ここまで23打数、16安打、17打点、打率6割9分6厘と驚異的な打撃を見せる中村奨成捕手。きょう23日は運命の決勝です。その前に、中村奨成捕手の家族や出身中学、それにドラフト指名の意中の球団を緊急リサーチしました。
1年で正捕手、初めての甲子園で記録ラッシュ
氏名:中村奨成(なかむら・しょうせい)
生年月日:1999年6月6日(18歳)
出身地:広島県廿日市市(はつかいちし)
家族:母・啓子さん(44)、妹・美咲さん、祖母・満枝さん(74)
学歴:廿日市市立大野東(おおのひがし)小学校卒業、廿日市市立大野東中学校卒業、私立広陵(こうりょう)高等学校(偏差値46~54)3年在学
身長:181センチ
体重:78キロ
ポジション:捕手
投打:右投げ右打ち
走力:50メートル6秒0
遠投:120メートル
中村奨成捕手は、廿日市市立大野東小学校1年で野球を始めました。
小学校3年から捕手になりました。
大野東中学に進んでからは、軟式野球の〈大野シニア〉に所属しました。
3年時に県大会でベスト8に入りました。
高校は、広島県の強豪、私立広陵高校(広島市安佐南区)に入りました。
1年の春の県大会で、背番号20を付けてレギュラー入り。
1年の夏から、背番号2を付けて、広陵の不動の捕手として、今大会では3番を打っています。
しかし、意外にも、中村奨成捕手が甲子園に出場したのは、今回が初めてなんです。
1年生だった2015年の夏、広陵は、県予選の準決勝で、市立呉に6-1で敗退。
中村奨成捕手は8番で先発出場も、3打数0安打0打点でした。
さらに、広陵は、秋の県大会を勝ち抜けず、翌年の春の選抜出場を落とします。
2年生になった2016年の夏、広陵は、県予選の準決勝で、如水館に10-0と完敗しました。
中村奨成捕手は3番で出場するも3打数0安打0打点、いわゆる3タコで、手も足も出ずに敗退です。
普通、準決勝で10-0は、考えられないスコアです。捕手としてのリードも冴(さ)えず、打撃も不発で、踏んだり蹴(け)ったりだったんですね。
秋の県大会で、広陵は、準々決勝でまたも呉に延長10回、3-2でサヨナラ負けを喫しました。
中村奨成捕手は、またも春の選抜を逃します。
3年生のラストイヤー、2017年夏の県予選、広陵は9-5で広島新庄に勝ち、夏の甲子園を決めました。
3番の中村奨成捕手は4打数2安打1打点、1本塁打の活躍でした。
さらに甲子園の本大会で、中村奨成捕手は準決勝まで、1大会6本塁打。清原和博さんの持つ1大会5本の記録を32年ぶりに更新しました。
2008年に大阪桐蔭の萩原圭悟さんが記録した1大会15打点を塗り替える、17打点。
2009年に中京大中京の河合完治さんが記録した1大会28塁打を大きく上回る、38塁打。
過去のレコードホルダーの3人はいずれも、優勝を遂げています。
中村奨成捕手も、見事に優勝して、深紅の大優勝旗を手にできるのでしょうか。
まさに、運命の決戦です。
3歳で両親離婚、育てた母に「恩返ししたい」
8月17日に行われた2回戦の秀岳館戦では、中村奨成捕手は9回表に3ランを打ちました。
試合後のインタビューで、中村奨成捕手は、
「母に支えてもらった分、この舞台で恩返ししたい」
語り、好感度が一気に上昇。大活躍もあって、今大会の“顔”になりましたよね。
祖母の満枝さんが、中村奨成捕手の素顔を明かします。
「奨成が3歳のとき、両親が離婚したんです。
母の啓子がフルタイムで働いて、奨成と美咲を、育ててきました。
わたしや夫と一緒に暮らしていたので“おばあちゃん子”かもしれません。
ご飯は何でもよく食べて、やんちゃな子でしたよ。
勉強は、ちょっと苦手だったようです(笑)」
小学1年で野球を始めた中村奨成捕手は、母の啓子さんにキャッチボールを繰り返したそうです。
熱烈な広島カープ・ファンの啓子さんは、
「子どもに、野球しかさせたくなかった」
と言うほどの野球好き。そんな啓子さんの影響を受けて、中村奨成捕手は1年生のときから、野球にのめり込んでいったそうです。
決して楽でない生活の中、中村奨成捕手は、野球用具を買いそろえてもらって〈大野シニア〉に入ります。
中学時代は、時間があれば、啓子さんに家の前で、バドミントンの羽根を上げてもらい、打撃練習をしました。
さらに、私立の広陵高等学校へ進みました。
啓子さんの懸命のサポートがなかったら、今の中村奨成捕手はありません。
それゆえ、中村奨成捕手は「母に恩返ししたい」と語ったのですね。何ていいヤツ。
中村奨成の意中のプロ球団は、巨人か広島か
実は、甲子園大会が始まるまで、最大の注目を集めた打者は、早実(西東京)の清宮幸太郎選手でした。
清宮幸太郎選手は7月28日、西東京大会の準決勝で、高校通算107本塁打を放ち、歴代最多の山本大貴さん(兵庫・神港学園)の記録と並びました。
しかし、決勝で、早実は6-2で東海大菅生に敗れました。
3番一塁手の清宮幸太郎選手は、3打数1安打0打点で終わりました。
それまで、秋のドラフト候補ナンバーワン球児は、清宮幸太郎選手と思われていたのに、ここに来て、中村奨成捕手の大活躍で、一気に急落です。
野球関係者が、語ります。
「プロからの評価は、うなぎ登りです。遠投120メートルの強肩と、50メートル6秒0の駿足(しゅんそく)のうえ、あの打撃力です。
間違いなく、ドラフト1位で指名されるでしょう。契約金は上限の1億5000万円です」
では、中村奨成捕手の意中のプロ球団は、どこでしょうか?
中村奨成捕手の自宅の部屋は、バッティングの参考にしている巨人の坂本勇人遊撃手のユニホームが飾られています。
さらに、満枝さんが明かします。
「奨成は、巨人の小林誠司捕手(28歳)にあこがれて、広陵に進みました」
ということは、中村奨成捕手の意中の球団は、巨人でしょう。
しかし、自分を育ててくれて、野球への道をひらいてくれた母・啓子さんは熱烈な広島カープ・ファン。妹の美咲さんも、カープ女子だそうです。
それに、広島出身の中村奨成捕手が、地元球団を嫌いなわけがありませんよね。
つまり、中村奨成捕手の志望球団は、巨人と広島なのでしょうね。
ドラフト会議で、何球団が指名するかは分かりませんが、広島は間違いなく中村奨成捕手を指名するはずです。
正捕手・小林誠司捕手の打撃がイマイチな巨人も、阿部慎之助2世として、中村奨成捕手を指名してくるでしょう。
さらに、広島が準ホームでもあるソフトバンク、阪神、オリックスも見逃さないでしょう。
しかも、有力高校生選手の指名は逃さないヤクルト、西武、日本ハムも、熱い視線を送っているはずです。
何だか、全12球団がドラフト1位で指名するように思えてきました。
そんなケタ違いのスーパースター、中村奨成捕手は本日、花咲徳栄(埼玉)との決戦に臨みます。
中村奨成選手の活躍、見逃せませんね。わたしも、テレビの前にかじり付きます。
広陵の中村奨成(しょうせい)の伝説は?甲子園に続きU18で大暴れ!
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