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東京・下町の初夏の風物詩、入谷(いりや)の朝顔市がいよいよ7月6日(木)、7月7日(金)、7月8日(土)の3日間、5:00から23:00まで開かれます。夏の日々を毎朝、朝顔の花を見て、楽しみませんか。きっと、心が癒(い)やされるはずです。
でも、地元の人はともかく、初めて行くという人は不安ですよね。どう行ったらいいのか、朝顔の値段はいくらか、それと上手な朝顔の選び方は? 初めてのあなたのために毎年、欠かさず朝顔市に駆け付けるわたしがスペシャルアドバイスです。
入谷朝顔市とは
入谷の朝顔市は、正式には朝顔まつりといって、毎年七夕の時期の7月6日、7日、8日の3日間、開催されます。
「恐れ入りやの鬼子母神(きしもじん)」のシャレで知られる1659年創建のお寺・真源寺(しんげんじ)、通称・入谷鬼子母神を中心に、言問(こととい)通りに、120軒の朝顔を売る露店が立ち並び、約12万鉢が出品されます。
朝顔市開催中の夕方は、自動車の通行が規制され、歩行者天国になります。毎年40万の人出で、にぎわいます。
もともと、植木屋さんの集まっていた入谷で、江戸時代後期に始まった朝顔市ですが、いったん途絶えて、2015年から復活しました。復活してから、今年で3年目ですね。
ハイ、わたしは2015年からずっと通い続けています。全国に朝顔市は数あれど、入谷の朝顔市は、入谷鬼子母神の門前に提灯やボンボリが張り巡らされ、たくさんの露店が並び、下町ムード満点で、とっても奥ゆかしい風情のある朝顔市なんですね。
せっかく、東京近辺に住んでいて、入谷の朝顔市に行かない手はありませんよ。東京・国立(くにたち)の朝顔市も有名ですが、雰囲気や規模で、入谷の朝顔市が勝っています。
朝顔の露店のほかに、100軒の普通の屋台が出て、飲み物や食べ物、お菓子などが売られるんですよ。朝顔を買わなくても、屋台で焼き鳥を買って、ブラブラと散歩しながら朝顔市を楽しむってのも、大いにアリです。
イヤ、わたしなんか焼き鳥を食べながら、いなせな法被姿で朝顔を売る露店を冷やかして回るのが大好きです。威勢のいい売り声を聞いているだけでも、ああ、夏が来たんだって思えて、最高ですよ。
いくらで買える? 上手な選び方は?
入谷の朝顔市では、どの店も共通価格で、あんどんと呼ばれる木製の支柱付きの朝顔が1鉢2000円(税込み)、支柱なしのつまみ朝顔が800円(税込み)です。値が張りますが、やはりあんどん朝顔が風情があってお勧めです。
通りにいっぱいの朝顔の露店が出ているので、どの店で買うか、迷うところです。
初めての方にお勧めなのは、鬼子母神の境内で1軒だけある露店です。お寺の中なので、売り子さんたちも静かですし、じっくり選べます。
わたしの場合、思い切って売り子さんに声を掛けて相談しちゃいます。境内の中のお店は、こちらから声を掛けない限り、売り子さんは対応してくれませんからね。勇気を出して、声を掛けてみちゃってください。
売り子さんへの相談ポイントは、まず朝顔の色です。
なぜか、朝顔は青が人気で、すぐに売り切れてしまいます。青の朝顔の鉢が残っていないかどうか、ダメ元で尋ねてみてください。
そうすると、たぶん「売り切れです」とか「んー、どれがどれだか分かんないや」と答えられると思います。
「分からない」ってのは別に意地悪なのではなく、実際、朝顔は朝に咲く植物なので、夕方に行ったら、花の色が分かりづらくなるんです。
初心者の方は、4色セットの鉢を買うのがお勧めです。何色の花が咲くのか、毎朝のお楽しみというわけで、個人的には最も買いだと思いますね。
最初の年は、4色セットの鉢を育てて、そのうち自分の好みが分かってきますから、そうなったら、例えば紫とか、薄い水色とか、リクエストすればいいですよ。
鉢の選び方ですが、お店の人に「元気のいい朝顔を」と頼めば、選んでくれますので、それを買ってください。
お店の人がビニールで包んでぶら下げるようにしてくれますので、「入谷朝顔市」のタグがはずれないように注意して、お持ち帰りくださいね。
あるいは、重いという人や、知り合いに送りたいという方は、宅配便で頼んでいいです。朝顔市の期間中、会場近くに臨時の宅配便ステーションができるぐらいです。伝票に書き込めば、後は楽ちんです。
通信販売という手もありますよ。贈答用なら公式サイトの通信販売ページで申し込めます。クレジットカード決済か銀行口座振り込みで支払えます。
わたしは、知り合いに送るときは、通信販売を利用しちゃいます。複数の知り合いに送るときに便利なんですよ。朝顔の鉢を贈って、喜ばない人はいません。ある女性なんか、わたしが贈った朝顔をダンナさんに奪われて、水や肥料をやるのに掛かりきりだそうです。
入谷の朝顔市への行き方は?
入谷の朝顔市会場の最寄り駅は、JR山手線(やまのてせん)の鶯谷(うぐいすだに)駅の南口と、東京メトロ日比谷線(ひびやせん)の入谷駅(出口1、出口2)です。
入谷駅のほうが近いですが、鶯谷駅からブラブラと歩くのも、下町情緒を味わえて、楽しいですよ。
なるべく電車で来てくださいね。自動車やバイクは、お勧めできません。開催中は、警察車両が出て、交通規制が敷かれます。駐車違反や速度違反は厳禁ですヨ。
また、会場に駐車場はありません。当日は周辺のパーキングメーターは使えなくなります。開催期間中は、周辺を、宅配便のトラックが何台も走りますので、道路も混雑しています。マイカーは、自粛しましょうね。
まず入谷鬼子母神にお参りを
順番が逆になってしまいましたが、入谷の朝顔市に行ったら、まずは入谷鬼子母神にお参りをしましょう。たぶん、行列ができていると思います。
行列に並んで、順番が来たらお賽銭(さいせん)を入れて、無病息災などを祈ります。
しっかりお参りしたら、向かって右の売店で、朝顔お守りを買いましょう。
朝顔お守りは、大(800円)と小(400円)があります。色も選べます。買うと、お寺の人が火打ち石を切って、念を入れてくれます。わたしは昨年、青の小を買いました。
ほかにも、朝顔が描かれた手ぬぐいや、袢纏(はんてん)の形に折られた折り手ぬぐいなんかが人気です。
ウチワもありますが、朝顔の鉢を買えばプラスチック製のウチワをくれますので、個人的には、それでいいかなーと(汗)。
あなただけに教える裏技
トップにも書きましたが、入谷の朝顔市は、午前5時から始まります。
午前4時半ごろから、朝顔の鉢が並べられます。午前7時には、大勢の人が集まります。
そうなると、人気の青い朝顔が売り切れてしまいますので、青い朝顔が欲しい人は初日の午前中が狙い目の買い時です。
夕方は夕方で、提灯やボンボリに灯がともっていいもんですがね、やっぱり朝顔は朝の花なので、早朝に出かけていって選ぶといいですよ。
ここは思い切って、早起きして、朝に行っちゃいましょう。会社は、朝顔市の後で行けばいいですよ。
お店の人に頼まずに、ご自分で選ばれる場合は、花ではなく、ツルに注目してください。均質に太く、根元がしっかりしている物が元気のいい朝顔です。そのうえで、葉がしっかりと茂っていたら、間違いなく元気な朝顔です。
さて、朝顔の鉢を買って帰ったら、朝方の日が差し込む、風通しのいい場所に置きます。
水やりは朝の1回でじゅうぶんです。しかし、朝顔は花が咲き始めると、肥料を消費するので、百均で買った液体肥料をたっぷりやります。米の研ぎ汁もいいですが、ベランダで栽培するときは、不衛生になっちゃうので、どうかと思います。
朝顔は、買ってきた後でも、どんどん成長してゆきます。なので、百均で長い支柱を買って、継ぎ足すといいですよ。わたしは、同じく百均でカラーワイヤを買って、木製のあんどんの上にプラスチック製の支柱を足して、ワイヤでグルグル巻きにしちゃいます。
テキトーでいいんですよ。後は、朝顔がしっかりと巻き付いてくれますから。それと朝顔のツルの締め付け力って結構すごいんです。
朝顔の鉢に付いてくる説明書の通り、9月になるまでは、咲いた花がしおれたら、摘み取っちゃいます。種をつけないようにするためです。
それで、9月になったら、花を取らずに種をつけさせるようにします。
案外、朝顔は長持ちで、ウチの場合、11月ぐらいまで花を咲かせます。12月に入ったら、さすがに枯れると思うので、支柱と枯れたツルを取って、鉢をほったらかしにしておきます。
そうすると翌年、鉢に落ちた種が勝手に芽吹きますので、またも朝顔を楽しめますよ。
朝顔があるのとないのでは、気分が全然違います。さあ、この夏、入谷の朝顔市に行って、自分だけの朝顔をゲットしましょう。
朝の栄光、モーニンググローリー(朝顔)で、あなたもハッピー朝顔ライフ!
※おことわり 写真は、いずれも2016年7月に撮影したものです。
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