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愛知県の高校野球の名門、愛工大名電にこの春、一人のスーパースター候補が入学しました。稲生賢二(いのう・けんじ)外野手(16)です。2016年、侍ジャパンU-15チームに招集された逸材がこの夏、甲子園で大暴れの予感。
稲生賢二外野手のプロフィールや家族、彼女の噂、意中のプロ球団などをリサーチしてみました。
石川昂弥選手(東邦)は小学校以来のライバル
氏名:稲生賢二(いのう・けんじ)
生年月日:2001年5月5日
出身地:愛知県半田(はんだ)市
家族:父・悟(さとる)さん(45)、母・悦子(えつこ)さん(44)、兄
身長:171センチ(2017年5月時点)
体重:71キロ(2017年5月時点)
投打:右投げ左打ち
守備:外野手
学歴:愛知県半田市立乙川(おっかわ)小学校卒、半田市立乙川中学校卒、私立愛知工業大学附属名電(めいでん)高等学校(偏差値 特別進学66~スポーツ46)1年在学中
球歴:乙川クラブ(軟式)、東海ボーイズ
すでに、このブログでも紹介しました東邦高校野球部のスーパー1年生、石川昂弥選手の仲良しにして、最大のライバルが、稲生賢二外野手です。
稲生賢二外野手は身長171センチ、体重71キロと、185センチ72キロの石川昂弥選手に比べて、頭半分ほど小柄です。
しかしながら、稲生賢二外野手は、中学3年だった2016年、侍ジャパンの15歳以下の代表(U-15)にメンバーに選出されました。
その結果、世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)の「2016年第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 in いわき」(2016年7月29日~8月7日、福島県いわき市開催)に、稲生賢二外野手は出場しました。
大会中、稲生賢二外野手は、不動のセンターのレギュラーとして全試合に先発、打順は当初は3番、ついで2番を打ち、日本の準優勝に貢献しました。
稲生賢二外野手は全9試合に先発出場、36打数14安打で打率3割8分9厘、11打点、1本塁打の好成績で、みごと大会ベストナインに選ばれました。
しかし、稲生賢二外野手と石川昂弥選手は、意外にも小学校以来の仲良しなんです。
きっかけは、小学校6年の2人がチームメートとして選ばれたドラゴンズジュニア2013です。そのとき、石川昂弥選手は遊撃手兼投手として背番号6、稲生賢二外野手は投手兼外野手として背番号7を背負いました。
うーん、まさに宿命の出会いですよね。何か、昔の野球マンガ「巨人の星」の星飛雄馬(ほし・ひゅうま)と花形満(はながた・みつる)の出会いみたいですよね。カッケー。
中学に上がると、2人は学校の部活ではなく、硬式のボーイズリーグに入って、別々のチームで対決するようになります。
東海ボーイズに入った稲生賢二外野手。
かたや、愛知知多ボーイズに入団した石川昂弥選手。
石川昂弥選手は、ボーイズ時代の稲生賢二外野手との対決を振り返って、こんなふうに話していますよ。
「愛知知多ボーイズ時代、いちばん必死になったのが、強敵・東海ボーイズとの試合です。負けたことはありません。ぼくが投げたら、きっちり抑えていて、試合は全部、勝っています」
うわー、まさに好対照のライバル同士なんですねー。
でも、野球を離れたら、そこは男の子同士、小学校以来の友達です。2016年の大みそか、稲生賢二外野手は、同じ半田市内の石川昂弥選手の家に泊まりに行っているんですよ。
おそらくは、新しく高校生活が始まる年を前にして、お互いの思いや抱負を、一晩中、語り合ったんでしょうね。
稲生賢二外野手は、石川昂弥選手について、こんな風に話しているそうですヨ。
「昂弥と試合でやるのが、ものすごく、楽しみです。(同じ半田市出身なのに)一緒のチームでやりたいとは、昔から思いませんでした。ぼくはもう小学校のころから、野球をやるなら愛工大名電でやりたいって、ずっと思っていましたから。もしもプロに入れたら、OBのイチローさんみたいな走攻守そろった選手になりたいです」
注目中学生
2013 NPBドラゴンズJr.戦士
同期タイガースJr.とのOB戦の後コンスポへ来店
左から
内藤 圭史 #蒲郡シニア
稲生 賢二 #東海ボーイズ
石川 昂弥 #愛知知多ボーイズ
河合 佑真 #岡崎中央ボーイズ
甲子園を目指し名門強豪校へそれぞれの道を歩む pic.twitter.com/DBpAinZblo— コンスポ (@kondo_sp) 2017年1月28日
挫折続きの非・野球エリート
さて、名将・阪口慶三監督率いる名門・東邦高校野球部で、徹底的にしごかれた石川昂弥選手の父・尋貴さん(45)と違って、稲生賢二外野手の父・悟さん(45)は、野球どころか、スポーツにのめり込んだこともないフツーの会社員なんですって。
ちなみに、稲生賢二外野手の母・悦子さんも、石川昂弥選手の母・由香子さんと同い年です。
共に両親が同い年なのに、スポーツ経験、とりわけ野球の経験では、2人は全然違う環境に育ったみたいなんですよね。
石川昂弥選手の父・尋貴さんと違って、稲生賢二外野手の父・悟さんは、硬式野球の経験がありません。悟さんは高校時代、陸上部に所属して、短距離走をやっていたそうなんですが、悟さん本人いわく、「この辺りの地域(半田市周辺)では、まあ速かったという程度かね」。
お母さんの悦子さんは「小中高とバスケットボールをしていた」そうなんですが、大学や社会人で続けたほどでもない、まあ、いわば「趣味」のレベル。
そんなご両親から、プロ注目のスター選手が生まれちゃんですから、世の中って分からないですよね(汗)。
でも、稲生賢二外野手が芽が出たのは、偶然ではないんです。
こっから先、野球少年の皆さん、それから同じ野球少年をお持ちのお父さん、お母さん、きっちり、じっくり読んでくださいね。おそらく、どこのサイトにも、雑誌にも載っていない話なので。
稲生賢二外野手が成長するに当たって、決定的な役割を果たしたのは、稲生賢二外野手が最初に入った少年軟式野球チーム「乙川クラブ」の伊東善司・元監督(現・知多リトルシニアコーチ)なんです。
お兄さんの影響で「乙川クラブ」に入った稲生賢二外野手。そこで出会った伊東善司監督から、何よりも大切な言葉「謙虚に努力」を真っ先に教えられたんです。
「謙虚に努力」この言葉は元々、伊東善司監督が高校時代に師事した、名古屋市の享栄(きょうえい)高校野球部の柴垣旭延(しばがき・あきのぶ)監督(76)から教えられた教訓だと言います。
伊東善司さんが若き日々を振り返って、話します。
「柴垣さんは『とにかく驕(おご)るな、結果が出たからといって、威張っちゃダメだぞ。たとえ打っても、抑えても、常に一歩引いて、たまたまだったと控えめに考えるようにしなさい。努力を続けなさい』と」
挫折知らずの石川昂弥選手と違って、稲生賢二外野手は、小学生の頃から挫折の連続でした。稲生賢二外野手が振り返ります。
「ぼくは本当は、投手をやりたかったんですが全然、ダメでした。それで、ショートを志したら、ぼくなんかよりよっぽど巧い選手がいる。ドラゴンズジュニアに入るには、投手でもダメ、内野手でもダメってわけで、小6の秋から外野手に転向しました」
報われない日々、稲生賢二外野手が常に自分に言い聞かせていた言葉――それは、軟式野球チーム「乙川クラブ」の伊東善司監督から教わった言葉。
謙虚に努力。
稲生賢二選手は、こうも話しています。
「天狗(てんぐ)にならずに、努力し続ける姿勢を大切にしなさい――ずっと言われていたので、今も忘れてはいません」
中学で打撃開眼
中学に進んだ稲生賢二外野手は、迷わず地元の強豪にして名門、東海ボーイズに入団します。
ここでもまた、素晴らしい出会いが、稲生賢二外野手を待っていました。
監督の杉浦浩さんです。伊東善司監督の享栄高校時代の先輩でもある杉浦浩監督は、伊東善司監督とも情報交換し、稲生賢二外野手のバッティング改良に取り組みます。
ただバットを振り回すだけだった左打ちの稲生賢二外野手に、杉浦浩監督はボールをしっかり引き付けて、引っ張る打撃を教えました。
すると、稲生賢二外野手はすっかり長打を打つコツを身に付け、ここぞという場面で勝負強い打撃ができる選手に変貌(へんぼう)したのです。
2年生でレギュラー、3年生でキャプテンとなった稲生賢二外野手の東海ボーイズは2016年4月「第21回スポーツニッポン旗争奪東海大会」で優勝。
さらに2016年6月の「第47回選手権大会支部予選 (第16回SSK旗争奪東海大会)」と立て続けに優勝を果たします。
この大会で、稲生賢二外野手は何とサイクル安打も記録しています。
本人いわく、
「試合に勝つことに夢中で、気が付かなかった」
何とも、稲生賢二外野手らしいエピソードですね。
プロ球団から熱視線
さて、そんな稲生賢二外野手ですが、やはりプロ野球志望みたいです。
聞くところによりますと、憧れのプロ野球選手は、オリックス・バファローズの吉田正尚(よしだ・まさたか)外野手(23)=2015年ドラフト1位、敦賀気比高―青学大=と阪神タイガースの高山俊(たかやま・しゅん)外野手(24)=2015年ドラフト1位、日大三高―明大=、千葉ロッテマリーンズの平沢大河(ひらさわ・たいが)内野手(19)=2015年ドラフト1位、仙台育英高=だそうです。
なので順当に行ったら、やはり稲生賢二外野手の意中の球団はオリックス、阪神の関西チーム、あるいは、メジャーな雰囲気の千葉ロッテかもしれませんね。
しかし、ここに来て、わたしの某ネットワークから、巨人の高橋由伸監督(42)が、同じ俊足強打の、かつ小柄な外野手として、稲生賢二外野手に注目というホット情報が入ってきました。
ウーン、とすると――。
2019年プロ野球ドラフト会議、巨人と阪神が、稲生賢二外野手を争って激突! そんな状況も見えてきましたね。
当然ながら、まだ彼女はいなくても、予備軍というか、彼女候補生たちが虎視眈々(たんたん)と、稲生賢二外野手を狙っている構図が目に見えてきます(笑)。
ともかく、不世出の稲生賢二外野手と、その永遠のライバル石川昂弥選手の3年間の対決から、目が離せなくなりました。
この夏、甲子園より早く、愛知県大会から目が離せません。2人の対決、今からワクワクしています。
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