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池波正太郎の人気時代小説「鬼平犯科帳」が、アニメ化が決定しました。
これまで何度か映画化、ドラマ化されていますが、アニメ化は初めて。
テレビ放送前に「鬼平犯科帳」と作者・池波正太郎さんのプロフィールを、おさらいしておきましょう。
「鬼平犯科帳」って?
作家・池波正太郎が「オール讀物」1967年12月号に初めて掲載しました。
江戸時代の実在の人物、火付け盗賊改方、長谷川平蔵を主人公にした小説です。
第1作の評判がよかったので、シリーズ化されました。
江戸時代は、当たり前ですが、現代よりもずっと治安が悪かったのですね。
山や峠には、山賊や追いはぎがいて、旅人を襲っては金品を奪っていました。
人間じゃなくても、ニホンオオカミがまだすんでいて、クマやイノシシ、マムシも、病原菌も、現代よりも、いっぱいいました。
野山だけじゃありません。
江戸や京、大坂といった都市にも、盗っ人は大勢いました。
現代では当たり前の居酒屋での後払い注文も、江戸時代は先払いの注文オンリー。
それだけ、食い逃げが多かったんですね。
なので、時代劇なんかで居酒屋シーンを注目してください。
「親爺、置いとくぜ。釣りは要らねえよ」
なーんてカッコいいセリフ、当時は絶対にありません。みんな、ウソですからね~。ご用心ください(^_^;)
さて、そんな盗みの多かった江戸時代ですが、なんと言っても被害が甚大だったのが、押し込み強盗です。
盗っ人の仲間が奉公人として商店に住み込み、ある夜、入り口のカギを開けておいて、仲間の泥棒を引き入れる。
泥棒たちは悠々と一晩かけて、金や宝物を物色し、口封じのために皆殺しにして、商家を出て行く。
こんな殺伐とした事件が、江戸時代には続発したんです。
フツーの奉行所の捕り方では、太刀打ちできません。
そこで、江戸幕府が作ったのが火付け盗賊改方。通常の捕り方とは違って、煩雑な手続きや証拠調べなどをスルーして、盗賊をビシビシ取り締まられたのですね。
その初代長官が、長谷川平蔵です。鬼平のモデルですね。
鬼平と火付け盗賊改方の活躍を描いたフィクションが「鬼平犯科帳」シリーズです。
作者の池波正太郎って?
池波正太郎は1923-1990年、東京生まれの東京育ちの作家です。
小学校卒業後、株式仲買店に奉公。今でいう、証券会社に就職ってやつですね。
小遣いを元手に内証で相場を張り、月給を上回る収入を得ていたそうです。
そのお金で、読書、映画、観劇、登山や旅行を満喫しました。
戦争中は召集されて海軍に。戦後は東京都職員の傍ら、演劇の台本を執筆。さらには時代小説家になった人です。
その生活スタイルは、昼夜逆転。昼に起きて、夜中に執筆を続けました。
でも、その一方で、積極的に旅行をし、映画や演劇などの観賞にも熱心でした。
1990年急性白血病で死去、67歳でした。
どんなアニメなの?
サイト情報によると、タイトルは「鬼平」。
あれっ、犯科帳がない? そのまんま感が残りますね(^_^;)
ニュー鬼平は、長身でスタイリッシュなイケメン。紫の着物を粋に着流し、腰には大小2本の刀。
あれっ、チョンマゲじゃありませんね。
どうやら、あくまでも現代風のキャラを目指したかったみたいです。
プロデューサーは、アニメ『時をかける少女』『サマーウォーズ』などを手がけた丸山正雄さん(75)。
監督とキャラデザインは、『ルパン三世 GREEN vs RED』などの宮繁之さん(40)。
鬼平役の声優は?
この流れから、注目の鬼平役の声優さんを予想してみると――
個人的には、櫻井孝宏さんがピッタリ、かと思われます!
アニメ「ダイヤのA」の御幸一也のCVを演じていますね。
あのクールな声が、ニュー鬼平にピッタリじゃないでしょうか。どうですか、皆さん。
放送時期は? 放送局は?
放送局は未定です。2017年公開を目指しています。
平成アニメ版の鬼平、ルパン三世のように華麗な活躍が楽しみです。
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